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糖尿病のニュースと解説

マレーシアの食文化(3): 強精強壮の香辛食材ジリンマメ(ジェンコル)の安全性: カレー、ルンダン、サテの食材ともなります

1.強精強壮の食材ジリンガ(Archidendron pauciflorum)東南アジアの生鮮市場に行くとジリンといわれる大きなマメが売られています。50センチ以上はある莢から取り出された実ですが、温帯地方では見ることのない大きさ。ジリンはマメ科(Fabaceae)の花樹。ミモザ科(Mimosaceae)に分類する人もいます。ジリンは香辛料や強精強壮の食材として特に男性に人気がある豆野菜。インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマーでメジャーな野菜ですが特に目立つのがマレーシア。肉料理のルンダン (rendang) に使用されますが、もともとルンダンは近隣国インドネシア西スマトラ州(州都パダン)の郷土料理。肉類とココナッツミルク、香辛料などを煮込んだものですが広く各国で食されています。タイ北部、南部でジリンガはニアン(luk nieng)と呼ばれ、カレー料理などに使用されています。インドネシアではレンダン(ルンダン)のほか、ジリンはサテの香辛料としてもポピュラーです。2.ジリンガ(Archidendron jiringa)の成分と正負の作用強烈な臭いに慣れている民族には匂いの強いジリンも...
しらす・さぶろうの日本人がんばれ!!

「日本人のスポーツ観」

米国ペンシルバニア州のリゾートで開催された、あるメーカーの代理店コンベンションに参加した時のこと。スケジュールの中日(なかび)にゴルフ大会が組み込まれていた。参加者は130数名。ゴルフ王国のアメリカ人がほとんど。ハンディキャップは申告制。苦戦を覚悟したが、ラッキーにもベストグロスで優勝した。ところが賞品をもらって驚いた。一枚刷りのカレンダーと小さなお菓子。日本の招待コンペティションなら商品券、高価なスポーツウェア、テレビなどの電気製品が珍しくないバブル時代。欧米知識人の大部分は日本人とドゥ・スポーツの楽しみ方が全くといってよいほど異なる。プロや国際レベルを目指す連中と一般社会人のアマチュアとは大きく、太い線で分けられている。アマチュアは仕事や生活の相当部分を犠牲にしてまでスポーツに打ち込まない。夢中にならない。知識人のクラブやサークルは健康維持と社交の場という思想が浸透、徹底している。ゴルフ、テニス、野球、サッカー、バレーボール、トラック競技などメジャーなスポーツは国際的なトップレベルで議論するならば、どれも純粋の日本人には民族的に不向きなスポーツ。日本の超トップレベルのプロ選手でさえ...
しらす・さぶろうの日本人がんばれ!観光立国編

第二十一話:観光立国を推進するニュージーランド:その7 「観光立国を支える個人コレクション」「パウアシェル・ハウス」
「観光立国を支える個人コレクション」「パウアシェル・ハウス」

磨かれたパウアをバックにしたフラテイ(Flutey)夫妻のプロフィール1.インバーカーギルのパウアシェル・ハウスニュージーランド南島南端のインバーカーギル(Invercargill)ブラフ町にフラテイ夫婦(Mr and Mrs Flutey)の通称「パウアシェル・ハウス」があった。パウアシェル・ハウスは数十年かけてパウア貝殻でデコレーションされた不思議な家。貝類のコレクションとともに内外で評判が高くなり、夫妻はここを観光客に無料で公開(1963年)。ここまで足を運んだ観光客のほとんどが訪れた人気コレクションだったという。とはいってもインバーカーギルはオークランドから飛行機で2時間以上、クライストチャーチからでも1時間半。最短と思われるクイーンズタウンからでも1時間の遠隔地。観た人の積数は多くない。インバーカーギル(Invercargill)は人口約5万人のサウスランド地方(Southland)最大の街。イギリス人の入植地として旧い(ふるい)歴史があり、南極調査船、捕鯨船の母港として知られている。パウア貝(Paua)に魅せられたフラテイ夫婦(Mr and Mrs Flutey)2.パウア...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

米中G2論は同床異夢、備えるべきは“新東西冷戦”?

南シナ海における中国の膨張・覇権主義と強圧姿勢がベトナム、フィリピンの反発をはじめ、アジア発世界中に緊張を齎しております。今般のベトナム漁船沈没事件や東シナ海上空での我が国自衛隊機への異常接近にしても、自ら国際的信頼観醸成を否定する悪あがき度を増しています。この裏に、オバマ大統領によるアジア歴訪による同盟国関係の強化、すなわち「再均衡(または軸足)政策」の再確認がありました。しかしながら、その前に、昨年パームスプリングでのオバマ・習(米中)首脳会談において、「新型大国関係」構築、所謂G2合意論(中国との力の共存を容認し合う重層的談合)があった訳で、そこには、両立しえない明らかな矛盾があり、米国の二枚舌外交とも言えるものが見え隠れして居るようです。この辺は、米有力紙フィナンシアルタイムスによる「オバマのアジア政策は紛らわしく曖昧」であって、棍棒を捨てたオバマ弱腰漂流外交が当事者能力と抑止力を喪失し、ロシアのクリミア併合に続く中国の力による現状領域変更の強行を生んでいると断じざるを得ません。カンボジアなどの親中国派も含み、元来争いごとを回避してきたASEANでさえも、此処に至って「深刻な懸...
危険ハーブ、覚醒剤、麻薬

サルビア・アルカロイドは覚醒剤LSDと同じ? 植物の覚醒アルカロイド

タンジン(丹参:Salvia miltiorrhiza)サルビア(セージ、コレウス)のインドール・アルカロイド1.サルビア・ディヴィノルム種の幻覚物質(hallucinogens)夏から晩秋までは、様々なサルビアが咲き続けます。サルビアはしそ科(Labiatae)の多年草で、同類のコレウス(コリウス)と呼ばれる種類を含めて世界に700種類以上の栽培種があるといわれます。観賞用の園芸種も多数作られていますが、花の少ない時期に咲く貴重な草花です。食用にされる種類はセージと呼ばれますが、この分野も人造品種、園芸品種が多く、区別が難しいために食中毒が絶えません。このサルビア類には、中枢神経に作用する、インドール・アルカロイド(indoles alkaloids)を持つ種類がいくつか知られています。特にサルビア・ディヴィノルム種の幻覚物質(hallucinogens)はメキシコ現住のマザテック・インディアンが宗教儀式に使用していたことから、合法ドラッグと称して世界中に広まり、危険な副作用が懸念されています。2.食用、薬用のサルビア(Salvia)コモン・セージ(Common sage:Salvi...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第十八話:「南シナ海、ウクライナに見る中露問題。その共通点・相違点」

南シナ海パラセル諸島とスプラトリー諸島に関する領有権を巡る中国、ベトナム、フィリピン間の争いが緊張を高めております。中国は、60年代のベトナム戦争前後の混乱に乗じて、70年代にはパラセル諸島全域を掌握し、80年代終盤スプラトリー諸島の一部も実行支配下に置いています。一方、米軍がフィリピンの要請もあり撤退したあと、フィリピンが領有権を主張していたスプラトリー諸島のミスチーフ環礁を90年代中盤に占拠してしまいました。中国の狙いは、海洋権益の確保(資源埋蔵量と海洋交通の自由確保や漁業権拡大)と軍事力(特に米海軍のプレゼンスを殺ぎ、西太平洋進出の足掛かりとすること)の拡大にあるとみられます。もちろん同様趣旨での、尖閣列島保有権主張や度重なる我が国の領海内への不法侵入や、今春の根拠なき領空圏設定なども中国の確信犯的とも言える我田引水戦略の一環でしょう。 今回の唐突とも思える中国によるパラセル諸島周辺における海域石油切削作業開始は、明らかにベトナムによる対中抵抗の本気度を伺うとともに、先のオバマ大統領のアジア歴訪で発表した安保の重心をアジア太平洋に移すと言うピボット戦略の本気度も試す二つの目的があ...
糖尿病のニュースと解説

旧フランス領インドシナの食文化(11): ベトナムの鳥インフルエンザワクチンA(H5N1)接種鶏の危険性
ベトナムの鳥インフルエンザワクチンA(H5N1)接種鶏の危険性

大衆的な生鮮市場で売られる「活き鶏」.(プノンペン:カンボジア)日本人が「活き魚介類」にこだわるのと同様に鶏食文化を持つ国のグルメは鮮度を重要視します。市場で鶏の解体や販売用活け鶏に近づくのは危険。1.ベトナムは鳥インフルエンザ危険地域今年2014年のゴールデンウィークはベトナムが観光地のトップ。人気のあったタイの内乱が収まらず、比較的安全性が高いベトナムが昨年の5割増しだったそうです。ベトナムはまだ発展途上。経済規模こそタイの半分くらいを超えましたが、食の安全性に関してはタイに較べてはるかに劣ります。アジアの魚介類のビブリオ菌汚染、抗菌剤汚染は広く知られていますが、意外に知られていないのが鶏の鳥インフルエンザ・ワクチン汚染。ベトナムは鳥インフルエンザの震源地とされる中国奥地と隣接しているだけに、鳥インフルエンザはアジア有数の危険地。ワクチン接種の様々な安全性は様々な意見があり、議論されていましたが、結局ベトナムは経済的な観点から鶏への予防ワクチン接種を選択しています。問題は接種鶏が元気に(?)にウィルスをまき散らすこと。すでに鳥インフルエンザはヒトヒト感染の危険性が高くなりましたが、...
糖尿病のニュースと解説

認知力低減、脳萎縮の原因となる栄養素不足とトランス脂肪酸の摂取
ライナス(リーナス)・ポーリング(the Linus Pauling Institute)

1.食生活で差が出る認知力低減と脳萎縮人によって大きな差がある加齢と健康。認知症やアルツハイマーの原因となる脳の委縮(cognitive ability, brain shrinkage)は年齢だけではなく、食生活(Diet, nutrient levels )で大きな差がでることを突き止めたオレゴン州の研究者らがいます。調査研究はオレゴン健康科学大学(Oregon Health and Science University:ポートランド)とオレゴン州立大学リーナス・ポーリング研究所の学者ら。主任研究者はオレゴン州立大学ライナス(リーナス)・ポーリング(the Linus Pauling Institute)のマレット・トレーバー(Maret Traber)博士。オメガ3脂肪酸とビタミンB、C、D 、E の血中濃度がハイレベルな人は、精神的鋭敏さを持ち、加齢による脳委縮が最少で済むが、これらの栄養素が少ない食生活をする(高齢者)は正反対の結果となる実験結果を今1月の米国神経学会(the American Academy of Neurology)の機関誌「神経:Neurology 」に...
糖尿病のニュースと解説

アジアのエビ食文化(2):バナメイエビとシバエビの相違は一目瞭然

どこの国の生鮮市場にもエビ専門の売り子がいます。(ニャチャンの生鮮市場)東南アジアのエビ産業は輸出用ばかりではありません。種類によっては高価な食材ですが、バナメイは庶民に非常に身近な存在。1.バナメイとシバエビの詐称騒ぎは消費者にも責任が(写真上下)バナメイ(Penaeus vannamei )(ホーチミン市).下右は加熱後2013年に食産業を揺るがした食材の偽称、詐称。若い従事者の正義感による内部告発のようですがその原点をたどると根深い倫理、道徳の欠如。それから生まれた悪しき慣習があぶりだされています。ホテルや中華レストランなどのバナメイをシバエビと詐称する行為が牛肉などと並んでターゲットとなったのはご承知の通り。詐称に違いないとはいえバナメイとシバエビは甲乙つけがたい美味しさ。バナメイはプリプリ。シバエビは薫り高くソフトな食感。どちらが良いかは好き好き。詐称が表面化した2013年は、かねてよりの微生物汚染で生産量が激減した年。バナメイの価格は2倍以上に跳ね上がっていました。シバエビとの価格差が接近したため、牛肉、ウナギ、シイタケ、タケノコニンニクのような、5から10倍も価格差がある...
トランス脂肪酸のニュースと解説

母親の過剰トランス脂肪酸が胎児に悪影響:母乳で倍増する幼児の肥満症

肥満症の遺伝は母親のトランス脂肪酸消費量に依存するとの研究がヨーロッパの臨床栄養学誌(European Journal of Clinical Nutrition)に掲載されました。掲載されたのは米国ジョージア大学(University of Georgia)の「食品と栄養学部(Foods and Nutrition)」と「家族と消費者科学学部(College of Family and Consumer Sciences)」が共同研究したレポート。ジョージア大学は栄養学に関して先進的で充実したスタッフを持つ大学で著名です。「Maternal diet high in trans fats doubles risk of excess body fat in breastfed babies」「一日4.5グラム以上のトランス脂肪酸を消費していた親の母乳で育った子は脂肪症、肥満症(adiposity)が、4.5グラム以下のグループの子の倍以上の発症率リスクが」研究者たちは多岐にわたる脂肪酸も調べましたが、肥満に影響を与える最も重要なのはトランス脂肪酸でした。共同研究者のアレックス・アンダ...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第十七話:「商船三井貨物船の拘束解除と対中危機意識」

中国上海市の海事法院が差し押さえていた商船三井の鉄鉱石運搬船が、総額約40億円と言う供託金を支払うことで拘束が解除されました。元々この問題は、1936年に大同海運が、中国企業から借り受けていた船舶が、旧日本軍に徴用され、日中戦争時に沈没したことに端を発し、事後50年も過ぎた1988年に至って中国側原告が、第二次大戦後大同海運を吸収合併した商船三井を相手取って訴訟を持ち出したもので、2007年損害賠償金約29億円の支払い命令を出し、2010年の二審判決で原告勝訴が確定していました。商船三井側にすれば、差し押さえが長引けば事業活動に影響が大きいし、最悪は船舶が競売にかけられるとの恐れもあり、圧力に屈して和解金を払う羽目になったようです。この間、日本政府や官僚の出番がなかったのか、多くの疑問が想起されます。 まず、商船三井が大同海運を吸収合併した時、なぜ過去の債権債務まで十分な法務会計的精査を行わなかったのか(そして、別途リスクフリーの道を選ばなかったのか)が問われます。また、裁判に勝てる見込みがなく示談に持ち込むつもりだったなら、なぜもっと早い時期に、少額でケリを付けようとしなかったのか、...
糖尿病のニュースと解説

アジアのエビ食文化(3):オニテナガエビが次世代のチャンピオン

1.世界のグルメに期待されるオニテナガエビ(Macrobrachium rosenbergii)プリプリ感を出すために薬品を注入した冷凍ムキエビが発がん性などで問題視されるようになりましたが、代わって評価が高くなったのが安価な「活き」エビ。タイではオニテナガエビ(Macrobrachium rosenbergii,)が存在感を増しています。プリプリの活きたエビが比較的安く販売されていますからタイばかりでなくインドシナ諸国でも人気度ナンバーワン。養殖活き海老で150バーツから300バーツ/kgが平均的な市場価格(2013年)日本円でキロ750円くらいが平均ですから日本人には考えられない安さ。(写真上下)加熱したオニテナガエビ(Macrobrachium rosenbergii)(パタヤ:タイランド)2.天然オニテナガエビと養殖オニテナガエビ(写真上下)天然オニテナガエビ(Macrobrachium rosenbergii)(プノンペン:カンボジア)天然のテナガエビは通常手鋏が太いタイ、インドシナのレストランにある大型の青い手長エビは、淡水のエビ。タイ語では一般にグン・メーナーム(川エビ)...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第十六話:「韓国船沈没事故に思う」

今般の韓国フェリー「セウォル号」沈没の大惨事に関して報じられているところでは、事故が人災だったように見受けられ、それだけに多くの高校生を含む約三百人の犠牲者を気の毒に思い、深く哀悼の意を表します。事故初報では、貨客船が日本製とあったので、何かとギクシャクしている日韓関係の最中に、また大きな頭痛を抱え込むのかと気をもまされましたが、その後間もない報道で、日本から中古船を買った清海鎮海運社がこれを改造し、しかも客席を増やすべく安全上危険視される造作により、本船の重心を高くしていたなどと分かって来るにつけ、これは人災事故に違いないとの確信を抱いた次第です。 その後の内外諸報道によると、転覆の原因は、高速航行中の急旋回や事故時に担当していた三等航海士が現場海域に不慣れだったことなど、極めて多岐にわたり、また事故直後の緊急対策を巡っても、船長や多くの乗務員の不可解・無責任な行動や海洋警察の初動態勢の遅れとか、政府に対する不信が高まる一方で韓国社会が抱える安全意識の取り組みの不徹底など、複合的要因が重なって、起こるべくして起こってしまった事故のように見受けられます。なお既述のような改造による船腹の...
しらす・さぶろうの日本人がんばれ!!

伝統鯨食文化に干渉する欧米人. 身勝手から同胞を護るのが真の国際人

調査捕鯨が糾弾され操業が停止するというニュースは内外の生鮮食材を研究するものとしてショック。確かに鯨肉がスーパーやネットを通じて全国的に売られている実態から商業用途の捕鯨といわれればその通りでしょう。しかし調査捕鯨は鯨肉食文化、産業を廃止できない日本の伝統的食文化に海外が理解を示したもの。伝統や生活文化が異なる国際間が妥協するために編み出した必要悪の産物と捉えていました。廃止を主張する国の中でも急先鋒のオーストラリアは世界大戦の怨恨もあり親日的ではない肉食民族の集まり。長い海岸線の割には魚介料理への関心が薄く、輸出が主となる水産業も規模が知れています。そのうちエビや魚の「活造り」が残虐だ、日本の漁業は海の生態系を破壊するなどと言いだすでしょう。(知識人の多いニュージーランドは肉食国ですがやや趣が異なり温度差があります)日本にとって捕鯨産業は微々たるものですが、マイナーながら同胞が生計を立てている伝統食文化。世界を知る日本人達が先頭となり、日本国を挙げて海外からの圧力と戦うべきでしょう。反論の根拠はこれまでどおり食文化の違い。肉食欧米人は牛、豚、羊などの残虐な殺害現場を公開したことがある...
糖尿病のニュースと解説

旧フランス領インドシナの食文化(9): ハマグリ系のチャンピオンはアジア・ビーナスクラム
ハマグリ系のチャンピオンはアジア・ビーナスクラム

魚貝(魚介)が大好きな国民.会社の夕食会はシーフード・バーベキューとラウ(鍋料理)(ニャチャン:ベトナム)1.アジア料理はカジュアル・レストランがふさわしい(写真上)ベトナム政府はアメリカ人嫌い.ロシア系は好き当然ともいえますが、ベトナムのリゾートはロシアと旧ソ連圏の観光客が圧倒的に多いようです. シーフードバーベキューではニシキエビ、ノコギリガザミ、シマイシガ二と並んでアジア・ヴィーナスクラムが人気..(ニャチャン:ベトナム)身肉の多いハマグリ、牡蠣などの2枚貝は生食か香ばしい焼きものがピッタリ。欧米人観光客はこの貝をハードクラム(Hard clam:Mercenaria mercenaria)、ビーナスクラム(Vinus clam)と呼んでいます。南方のシーフード食材には(懐豊かな先進国観光客には)高価なものが少ないために、魚介類が主役になる質の高い高級レストランはあまり見当たりません。本来は生牡蠣ならオードーブルや魚料理の主役になれますが、北部を除いてインドシナは熱帯や亜熱帯。旅慣れた人は生牡蠣を敬遠。高級レストランの欧米風ソース焼のカキも厨房がオープンではありませんから、鮮度の...