loader image
世界に知られた日本人と外国人

来栖三郎駐米大使とジョゼフ・グルー駐日米国大使の交遊

太平洋戦争は不可避だった!! ?2015年8月15日は太平洋戦争後70年の記念日。争いの原因分析が進み、歴史的考察は出尽くした感がありますが、誰もが指摘するのが日本人の語学下手。対外コミュニケーションの不足です。当時は外務省にさえ語学の達人は希少。生活文化にも大きな相違がありますから、対外的なコミュニケーションがほとんどできません。国際的に孤立しやすい土壌が充分すぎるほどありました。加えて維新以来の省庁組織は硬直化した縦割り。外国どころか外務省、海軍省、陸軍省はもとより、政党間も各々がコミュニケーション不足。資源不足を補うために東南アジア諸国や大陸に進出をしたものの、経済は疲弊の一途。格差社会が表面化し、内政はこれまで経験のない混乱。国際紛争を収束させるのは容易ではなかったでしょう。外交には政治家、省庁の幹部が外国政府要人と私的交遊をすること、出来ることが最重要.それに気付いたのは太平洋戦争が不可避になってからでした。太平洋戦争(1941-1945)の開戦、終結と戦後日本の復興を考えるときにグルー大使と来栖三郎大使は忘れてはならない人。1.野村吉三郎駐米大使と来栖三郎特命全権大使軍人出...
糖尿病のニュースと解説

タイの健康野菜を探る(4):スリムなタイ庶民の食事と食材: スリムなタイ庶民は生野菜のミェンカムとトッピングを欠かさない

1. 生野菜の食べ方に工夫をするタイ人の食生活タイ人は中国雲南省にルーツを持つといわれ、統一国家の建国は13世紀と比較的新しい国ですが、外敵の侵略を防ぐことができたために、独自の文化を築いてきました。その背景は強い信仰心と闘争に耐える強靭な体。最近の数十年はタイ料理が世界の関心を集めていますが使用している食材はほとんどが外来でタイのオリジナルではありません。ところが、その食生活はオリジナリティーにあふれています。調理法にもインドシナ半島諸国や他のアジア諸国とは異なったユニークなバラエティーがありますが、最も優れているのは「健康食材を日常的に摂食する工夫」要するに調理法とはやや異なる食材の「飽きない食べ方」でしょう。熱射と感染症に負けない強い体作りに効果のある食材ならば徹底的に採り入れ、自国の食文化として消化、昇華させているのがタイ人の食生活。同じような食材は東南アジア各地にありますが、食べ方は様々。健康的な食材を飽きずに、しかるべき量を日常的に食せるように工夫をしているのがタイ料理のユニークなところです。 2. スリムなタイ人を駆逐する欧米食文化 街頭ウォッチングでは肥満、オーバーウェ...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第四十八話:「国際広報の強化には、政官民一体化が肝要」

日本がこれまでのような屈辱的外交を継続し、国連の戦敗国に留まらされている限り、史実上戦勝国でもなかったのにも拘わらず、現中国や韓国が米欧戦勝国を抱き込み嵩にかかって、“日本を貶める”国際広報戦を挑み続けております。同じ戦敗国でありながら、ドイツやイタリアは、既にその立場から早々と脱却し、EUの盟主として、あるいはG7首脳国として国際舞台で堂々と戦勝国に引けを取らない主張を発信しているのを目にする毎に、彼我の違いに愕然とさせられる次第です。国連と言えば、日本は米国に次ぐ世界第二位の高額分担金を負担していながら、日本の6分の1しか負担していない韓国や、世界第二位の経済力を誇る中国が日本の半分にも満たない少額しか課せられていないに拘わらず、声高に我が国を誹謗中傷する捏造史を発信し続けていることに大いなる疑問を感じますとともに、せめて負担額の大きさに見合った日本の主張を国連に向けて発揮すべきではないのかと思います。 我が国史家の論証に留まらず、戦勝国側の主要な戦史(特に米国の大調査IWG報告書)をひも解いても、従軍慰安婦の強制連行や南京事件は史実ではなかったにも拘らず、我が国の一部政官首脳や多...
糖尿病のニュースと解説

スイカのシトルリンとバイアグラ効果: 7月4日はテキサス州の「スイカの日」

7月4日は米国の独立記念日(Independence Day)ですが、米国では南部、西部を中心に「スイカ・ゲーム」「スイカ・パンチ」「スイカ・サラダ」など西瓜(すいか)が祭りの主役となります。スイカの大生産地、テキサス州からはスイカとシトルリンの興味深いニュースが発信され、毎年の盛り上がりに花を添えています。生鮮スイカはシトルリンが豊富ですが、特に外皮(ラインド:rind)まで食すれば、シトルリンの保健効果、強精、強壮効果が倍増するという研究です。日本では外皮部分を漬物などで食用とする方法がありますから試してみてはいかがでしょう。テキサス農業大学(the Texas A&M University)農芸化学部では赤身にもシトルリンを豊富にする品種の開発が進んでいるようです。日本では赤みの多い小型スイカ(写真上)が一番人気.住環境によるのでしょうが出来るだけ白い部分(英語ではrind)の多い大型を選んで食べましょう。甘味はありませんが、白い部分(ラインド)には重要成分のシトルリンが豊富.果実を楽しんだ後は漬物、煮物などにすれば、とても美味.*シトルリンは有用なアミノ酸ですが合成アミノ酸によ...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第四十七話:歴史に踊らされるな:脚色されない正史はない

古今東西を問わず、「脚色されない正史はない」と言われるように、歴史に完璧性を求めることは略不可能なことと思っていた方が良さそうです。我が国の歴史を紐解くにしても、「記紀」をはじめ、「平家物語」にせよ「源平盛衰記」にせよ、或いは又、「太閤記」であれ、「徳川実紀」であれ、時の体制側が表そうが、後世の史家や文筆家が幾多の資料に基づいて史実に迫ろうと努力しようが、興味本位の物語であっても、所詮正邪・善悪・真偽に編者の視座が見え隠れするのは、不可避の現象ではないでしょうか。幕末史においても、討幕派から見るか、佐幕の側に立つかで、観点はかなり入れ替わってしまいます。 国内でさえもこんな具合ですから、外国が絡むと、それこそ180度の食い違い、すなわち正邪の逆転が起こり得るのは、自明の理と言うものでしょう。因みに米国の命名による「太平洋戦争史」の場合ですと、GHQが主導した、軍国日本悪玉論と、アジアへの白人植民地侵略の排除と人種平等の実現を目指した自衛戦であったとする我が国命名の「大東亜戦争史」では、勝敗は別としても、戦争目的の是非論は反転します。特に、ここ20年来、中国と韓国が米国議会や国連まで巻き...
危険ハーブ、覚醒剤、麻薬

麻薬、覚醒剤となるエフェドラのエフェドリン

麻薬、覚醒剤となるエフェドラ(Ephedra)のエフェドリン(ephedrine): 芥子(けし:Papaveraceae)のアルカロイドのアヘン、モルヒネ など植物由来のアルカロイド麻薬1.米国でも禁止されたエフェドラ(Ephedra)由来のサプリメント米国では2004年4月から、エフェドラ(Ephedra)とエフェドラから抽出されるアルカロイド成分のエフェドリン(ephedrine)のサプリメントが、実質的に販売できなくなりました。エフェドラは日本でマオウ(麻黄:Ephedra sinica Stapf)とよばれる生薬植物。米国では2004年までは自由に製造販売されていましたが副作用の心臓血管病,心拍異常,けいれん発作,精神異常などが多発し、死亡者も出ていました。米国の販売禁止は2004年2月にFDAにより制定された新規則が、2ヵ月間の猶予をおいて、4月8日から施行されたものです。エフェドラは神経に作用する植物毒(アルカロイド)を含有します。ダイエット効果(脳神経に働き、食欲不振になる)を期待するサプリメントが普及していましたが、ボディービルディング、エネルギー増強、花粉症対策など...
感染症の海外ニュースと解説

マーズ対策に生きるサーズの教訓: ステロイドホルモンによる骨壊死にご注意

サウジアラビア発の中東呼吸器症候群(マーズ:MERS:Middle East respiratory syndrome )は重症急性呼吸器症候群(サーズ:SARS)の兄弟。感染者、死者が1週間で3倍増近くなり韓国の政治経済に大きな打撃を与えていますが、サーズに対処をしてきた体験、対処法を活かせば日本では恐れることはありません。マーズはスペイン風邪、香港風邪、ロシア風邪とも親戚ですから先人が日常的に対処してきた知恵から多くの対策を学べます。現在インフルエンザと呼ばれる伝統的な呼吸器感染症が最初に拡大したときは2,000万人以上が死亡し、まさにパンデミック。マーズの比ではありませんでした。日本は小さな島国であり防疫体制も整っています。国民も伝染性のある感染症には敏感ですから韓国発で蔓延する危険性は少ないといえますが、韓国系居住者が多く、交流が頻繁なだけに防疫にはそれなりの覚悟が必要でしょう。そこで参考になるのがサーズ流行時の北米大陸の先例。 2015年ノーベル賞:屠呦呦(Tu youyou)博士の発見したマラリア特効薬アルテミシニン1.サーズを運んだ北米大陸の中国系移民2003年頃の北米大...
世界の健康と食の安全ニュース

インドでリコールされたネッスルのインスタント・ラーメン

アジア、欧米を席巻するネッスル(Nestle)のインスタント・ラーメンは先駆者の日本ラーメン、台湾ラーメンと並び世界の三大ブランドの一つ。そのブランドは傘下のマギー(Maggi)が発売するMaggi Instant Noodles with Tastemaker。いろいろな種類があります。そのうち9種類がインドの食の安全を仕切るFSSAI:The Food Safety and Standards Authority of Indiaに発売停止を求められていたことが2015年6月3日に報道され、インド各州で騒ぎが広まっています。「Nine variants of Maggi noodles 'unsafe & hazardous'」指摘されているのは3項目。 表示外成分の鉛(Lead)が安全基準(2.5ppm)以上の17.5ppm含有されていること。 MSGと称されるグルタミン酸ナトリウム(Monosodium Glutamate)が含有されているにかかわらず「No added MSG:MSG添加なし」と不当表示されていること(The Food Safety and Standards...
感染症の海外ニュースと解説

サーズ劇症肺炎の背景は「食在広州」: 身近になった人獣共通の劇症肺炎

アジアでサーズと呼ばれる新種肺炎が話題となったのは2003年。中国発の原因不明劇症肺炎として世界の注目を集めました。この肺炎は当初原因が特定できなかったため、重症急性呼吸器症候群サーズ(SARS:Severe Acute Respiratory Syndrome)と呼ばれていましたが、流行収束後、別途命名されることはありませんでした。2012年にサウジアラビアで流行し2015年5月までに400人以上が死亡した中東呼吸器症候群(Middle East respiratory syndrome :MERS)はサーズと同じコロナウィルスを原因とする劇症肺炎。MERS(マーズ)はサーズの兄弟ともいえるコロナウィルスですが中東から韓国に飛び火して話題となっています。かっては動物を宿主としている未明のウィルスは風土病として限られた地域で人感染が見られる程度でしたが、伝染性の高いウィルスに変異して人人感染が珍しくない時代となったようです。 1.サーズ(Severe Acute Respiratory Syndrome)の発生最初の発生地、中国広州(広東省)からヴェトナム(ハノイ)、香港、中国(広州)...
トランス脂肪酸のニュースと解説

遺伝子組み換え作物が否定される何故(なぜ): 15年続いている安全性疑惑

タバコから始まった遺伝子組み換え(GM)農産物は、1996年にモンサント社がトマトなどの組み換え食品を発表し、食材の生産が始まった頃から賛否の議論が沸騰し始めました。ヨーロッパの行政当局や日本の消費者には組み換え食品(genetically modified)反対論が根強くあり、EUは組み換えダイズ、トウモロコシ、キャノーラやワタの輸入承認を2014年現在も依然留保しています。1.遺伝子組み換え食品(GMO)が嫌われる10の理由何故日本やEUでは遺伝子組み換え食品が嫌われるのでしょうか?反対派が多数存在するのにもかかわらず、世界全体で見ればGMO食品は減少しておらず、1996年に企業製品化してから、僅かながらも年々増加しています。特に安全性問題が表面化した渦中でも1999年から2004年までの5年間の統計では、作付け面積が倍増しています。食材ではない綿に関しては、急増といえるでしょう。発展途上のアフリカ諸国やブラジルの生産増が続いているためこのトレンドは2014年までの10年間も続いています。2004年当時に組み換え農産物に反対する人々の根拠には、次のようなことがあげられていました。a...
トランス脂肪酸のニュースと解説

日本のマーガリンからはトランス脂肪酸がなくならない

トランス脂肪酸の有害性が認知され、世界の食品業界はその排除に真剣に取り組んでいます。1990年代よりこの問題の広報に取り組んでいたノギボタニカル。アトピー、肥満、心臓血管病など諸悪の根源と言われるトランス脂肪酸は食品業界に深く侵入しているだけに追放は容易ではありません。特にその完全な排除は低所得層を直撃するだけに、世界に先駆けてレストランなどからの追放宣言をしたニューヨーク市でさえ違反に対しペナルティーを科することに躊躇。マーガリンとトランス脂肪酸のすべて 1.禁断の実を食べ始めた日本のトランス脂肪酸対策a. マーガリンがなぜトランス脂肪追放の標的に?日本のゼロトランス機運はマーガリン業界からスタートしています。食べるプラスチックスと悪評され、トランス脂肪の含有量が加工食品中で最も多いからです。これまでは植物性油脂でマーガリンの形状を維持するにはトランス脂肪が必須でした。b. マーガリンはなぜ必要な食品なのでしょうか?マーガリンはバター不足解決の産物。19世紀中ごろに「人造バター」として開発された当初は牛脂を利用していましたから、天然のトランス脂肪以外は含有されなかったといわれます。日...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第四十六話:「安倍首相の訪米と議会演説の効果」 14回にも及ぶ総立ちの大喝采

20世紀末期の東西冷戦の終結を境にして、21世紀型の新型国際秩序は、19世紀型の軍事力と言うハードパワーを前面にぶつけ合うことなく、経済や文化交流等を通じたソフトパワーで包み込んだ国家総合力を背景に、対話や関与で国際紛争を解決するという、やや楽観的と言うか、曖昧模糊とした政治論が席巻して、その主体が米欧を中心とした自由経済先進諸国であり、日本もその仲間に取り込まれてきました。ところが、ここへ来て、欧米の経済減退や内政コスト増をカバーするための防衛費削減の流れが相次いだ一方で、BRICSブームで経済の活性化を得た「東=旧共産圏」陣営の大国・ロシアと中国は、軍事費を急増させると共に、米欧日の弱腰外交を見据えた上で、時代の流れを逆流させる19世紀型の「力で国際秩序を変えようとする脅威の地政学」戦略を実行するに至ったのが現状です。特にオバマ政権による内政破たん、「世界の警察官をやめる」との無益な発言と中東外交の失敗が、米国のパワーを劣化させ、一方でEU・ユーロ経済の失墜とNATO軍事力の弱化が、中国とロシアを殊更増長させる主な要因となったことは現実でしょう。現に、クリミア併合とか南沙・西沙諸島...
健康と食品の解説

ブドウ・レスベラトロールと乳がん治療のエピジェネティクス

4月30日(2015年)の日本経済新聞社会面で報道された熊本大学発生医学研究所による乳癌再発制御に関する研究。ホルモン療法による乳癌治療後、当該エストロゲン受容体周辺に、がん遺伝子を活性化させる分子が多数発生していることを突き止めたということです。研究者らは薬剤耐性が発生する原因となっているその分子の活性化抑制物質を探索。ブドウ・ポリフェノールのレスベラトロールに最も強い制御能力を見出したそうです。1.エピジェネティクス(epigenetics)科学とレスベラトロール熊本大学発生医学研究所は生命科学の先端研究手法の一つエピジェネティクスの探求で知られています。今回の報告は癌や生活習慣病を研究する中尾 光善教授 、 斉藤 典子准教授 らの研究室が主導しました。エピジェネティクスは2010年頃より医療業界で話題となっている概念。DNAたんぱく質が突然変異や親から子へ受け継がれる以外に、食生活、体組織の酸化、大気汚染、紫外線などの環境汚染によって変化、疾病が発現する実態を探求する学問。DNAたんぱく質のアミノ酸配列(組成)を変化させることなく機能が異質となる現象の追求と言い換えることができま...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第四十五話:「西進」の野望潰え黄昏迎えた 「パックス・アメリカーナ」: 日本が学ぶべきは米の隣国カナダにあり

■黄昏の根は深い今 般の安倍首相による米国訪問、オバマ大統領との首脳会談、そして上下両院でのスピーチが、日米の絆を一層強めるという大きな成果を上げ、少なくとも安保に 関しては、二歩も三歩も前進できたこと、さらにTPPの合意に向けた追い込みでも進展がみられたことは、日本にとっては明るいニュースとして捉えられると 思います。しかしながら、オバマ政権の内外政における数々の躓きは任期を1年半残して”死に体化”している事態から、当面のアメリカがこと経済に関して往 年の輝きを喪失してしまったことから、頼り甲斐のなさを認めざるを得ないでしょう。残された課題は余りにも重く、今後の歳出削減と為替および金利政策 を含む財政金融政策の手詰まり、更なる雇用の質の改善など、経済政策運営への不信感が、米景気を不透明にしているようです。パックスアメリカーナの「た そがれ」は、意外や、根が深いのではないかと思われます。少なくとも、オバマ後の思い切った転進が不可避となっており、中国がパックスの称号を得ること は有り得ないし、あってはいけないので、どうしても、パックスアメリカーナの再興が急がれます。旧聞によると、「たそが...
トランス脂肪酸のニュースと解説

老化、癌を招く過酸化脂質(ペルオキシド)の過剰摂取

老化、癌を招く油脂過剰症は過酸化脂質(ペルオキシド)の過剰摂取: 食用油の酸化防止法老化、癌を招く油脂過剰症は過酸化脂質やトランス脂肪酸により発症します。過酸化脂質(ペルオキシド:peroxide)とトランス脂肪酸は親戚。一般的には同義語と解しても間違いありません。食生活では食品の酸化を日常的に防止する策が必須です。大半の食品の脂質は中性脂肪が占めています。中性脂肪で最も多いのがトリアシルグリセロール。高脂血症の元凶です。1.油の酸化度を測定する方法油の酸化度評価にはいくつかの手法がありますが過酸化物価(POV)と酸価(AV)が代表的。過酸化物価(Peroxide Value):空気にさらされた油脂製品は、油脂成分が酸化して活性酸素(ヒドロペルオキシド)が生成しますが、油脂1kgあたりの活性酸素をミリ当量で表したものがPOV。酸価(Acid Value):調理などで脂質が分解して生成される遊離脂肪酸を測定する項目ヨウ素価:同一条件下で食用油の酸化進行スピードは素材によって異なります。程度はヨウ素価でわかります。高いほど酸化しやすい素材です。ヨウ素価測定にはキットも市販されていますが消費...