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トニー羽太の日本美探求

SLと会津の旅

磐越西線、山都駅から会津鉄道、会津田島駅までを鉄道撮影ドライブ。7月8日、9日に8月10日から東武鉄道の下今市から鬼怒川間を営業運転する、『SL大樹』号(ダイジュ)がお披露目の為に会津若松駅に来ました。まだ試験走行なので、ディーゼル車に引かれやって来ましたが一か月後からは鬼怒川方面を元気に走ると思います。一ノ戸橋梁を渡る、『SLばんだい物語号』①一ノ戸橋梁は、1908年(明治41年)に架橋され、既に100年以上もの歴史のある鉄橋です。会津若松駅では、磐越西線の『SLばんえつ物語号』と共演、又、次の9日は会津田島駅でお披露目されていました。③大内宿会津城下と下野の国(日光今市)を結ぶ会津城下と下野の国(日光今市)を結ぶ街道の中に有り、会津から2番目の宿場。昭和56年4月に重要伝統的建造物群の指定を受けました。塔のへつり100万年にもわたる浸食と風化が生み出した奇岩が連なる景勝地。国指定天然記念物になっており、下郷町で最も有名な景勝地です。
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第七十六話:「聴蟲・・月を愛で虫を聴く、まさに風流の極致」

夜の風が秋めいてくる頃、澄んだ虫の音を耳にするようになると、しみじみと秋の到来を感じさせます。現代人が「趣味は虫聴きです」と言えば一般的には、かなり意表を突くが、教養人からは、風流人として一目置かれるのでしょうが、平安時代の貴族の高尚な趣味に始まり、武家社会のすさめ事ともなり、江戸時代長く平和が続くと一般庶民の娯楽として広く流行したことから、我が国古来の伝統文化・風流の極致であったと言えるでしょう。 虫聴きの遊びには、野外に出て虫を捕えて来て、鳴き声の良いものを選び、音を競い合わせる屋内での遊びと、郊外の眺めの良い丘や土手へ出掛けて、酒を酌み交わしながら夕暮れを待ち,昇ったばかりの名月を愛でながら、BGMとして虫の音を楽しむ場合と二つの大きな流れがあり、「虫狩り、虫選び、虫かご、虫合わせ(鳴きを、競い合わせる)、虫すだく(虫が多く集まって来る)、虫時雨(一斉に鳴く)、闇の虫、昼の虫」から「聴蟲」まで、数多の季語がそれらを言い伝えております。 ここで、虫と言えばキリギリス、クツワムシ、ウマオイなどキリギリス科とコオロギ、スズムシ、マツムシ、カンタン、カネタタキなどコオロギ科とあり、虫合わ...
トランス脂肪酸のニュースと解説

純国産米から作られた美味しい100%米ぬか油「とらんすげん」 強い抗酸化物質が血管と肌を護る

半世紀前に九州で発生したカネミ油症事件。事件は故障による生産機械稼働に使用する潤滑油などの混入が原因でしたが、米油業界は風評被害により、多くのメーカーが米油生産より撤退し、その後は量産する会社が皆無。15年以上前は小規模なメーカーが数社残存するだけでした。停滞する米油生産メーカーに、大豆、トウモロコシなどの混合食用油は発がん、動脈硬化の原因となるトランス脂肪酸が製造過程、または高温調理時に発生することを知らせたのがノギボタニカル。生産規模を縮小しながらも、加工食品、給食中心に米油を生産していたメーカーといずれはトランス脂肪酸発生の少ない米油の時代が来ると合意のコラボレーション。トランス脂肪酸が社会問題となることを見越し、開発商品を消費者に直接販売始めたのが「とらんすげん」でした。以来、沈滞していた米油生産は少しづつ販売が上向き、現在は品不足状態が続いています。植物性油は開栓後、冷暗所で保管し1週間くらいで使い切るのが理想的.ご家族のサイズと毎日の油使用量でパッケージ・サイズをお決めください。使い切りやすい小分けにパッケージしたものは健康被害の治療費と較べていただければ結局は徳用パッケー...
健康と食品の解説

細胞老化と癌(その2):免疫細胞老化の修復とレスベの役割 メタボが癌になり易いのはTリンパ球の老化

1. 癌発症のメカニズムは細胞老化(セネッセンス)の解明から癌(がん)との戦いに完治、格安を目指している「遺伝子編集」の実現が近いものになりましたが、これは治療面での革新。やはり癌は予防すべきものではないでしょうか。癌は遺伝子変異によって発症します。その形態は様々ですが、変異が起きる原因の解明と対処法も進化しています。最先端では老化した細胞が、それだけで終焉するわけではなく細胞を取り巻く組織に、ホルモン(サイトカイン)を分泌し、オートファジー現象*によって幹細胞性を持った細胞が再生されることがマウスレベルで立証*されています。*「Autophagy maintains stemness by preventing senescence:オートファジーは老化を防いで幹細胞性を維持している。」この研究は癌細胞が幹細胞性を持って転移していくだろうことの、解明の糸口となるでしょう。この細胞老化(celular senescence:セネッセンス)研究の第一人者として認められているのがスペインのキース博士ら(Dr. William M. Keyes)。多くの学者、研究者は最先端研究の成果を医薬品...
感染症の海外ニュースと解説

SFTSV(マダニ・ウィルス)の急増は地球温暖化?: 米国CDCが薦める防御と治療法

1.日本で発生している重症熱性血小板減少症候群(SFTSV)2014年2月ごろより話題となっていたマダニによって引き起こされる重症熱性血小板減少症候群(SFTSV: severe fever with thrombocytopenia syndrome virus)。日本では西日本、九州に散発し5件の死亡例が報告されていましたが、2014年2月25日に国立感染症研究所が関東や東北、北海道など全国的に発生する恐れがあることを明らかにし一躍有名になりました。SFTSVは感染と死亡例が報告された当初、中国が発生源といわれていました。2009年に中国共産党教育部直轄総合大学の山東大学(Xue-jie Yu博士)がウィルスを分離、報告したのが北東と中央部で発生した通称チャイニーズ・ウィルス。これがSFTSが発見された最初であり、12%くらいから30%の高い死亡率でした。マダニから感染する重症熱性血小板減少症候群(以下SFTS)は、急な発熱、おう吐、下痢を伴い、ダニを放置するとウィルス(ブニヤウイルス科フレボウイルス属)に血球を食されるために血小板が減少していきます。研究所によれば2013年は西日...
糖尿病のニュースと解説

ミオカイン、オレキシンの発見: 脳神経変性疾患は現代病

細胞老化と癌 その1:ミオカイン(マイオカイン)ブームに警告: 癌(がん)、糖尿病、ダイエット研究の最前線情報は玉石混交医学界では肥満予防や2型糖尿病の予防、治療は最大テーマの一つです。肥満や糖尿病が死亡者の最も多い癌や脳卒中、心臓病などに繋がるからです。それだけに医薬品開発につながる機能解明競争が激しく、STAP細胞の小保方さんを連想させるねつ造データによる論文発表も少なくありません。 1. ミオカイン(マイオカイン:myokine)とはミオカイン(マイオカイン)とは300種類以上があるのではといわれる神経伝達物資ホルモン(サイトカイン:cytokine)グループの総称。運動により血中への分泌が促進されるといわれます。ミオカイン受容体は筋肉、脂肪、肝臓、膵臓、骨、心臓、免疫細胞、脳細胞など広い範囲で発見されています。これがミオカインが免疫や、骨を含む体組織の修復、維持など多方面に関与するタンパク質といわれる所以(ゆえん)です。これまで見いだされた主要ミオカインにはインターロイキン6(Interleukin-6)、ミオネクチン(CTRP15)、イリシン,SPARC(secreted p...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第七十五話:「江戸の風物詩・七夕、井戸浚い、冷水売り」

七夕祭りの由来については、古くから我が国に伝わる棚織津女(たなばたつめ)の話と、中国に伝わる牽牛(けんぎゅう)星と織女星の伝説に基づいたものと言われて来ましたが、そもそもの源流は古代エジプトにまで遡り、定住農耕が生み出した神話に行き着くのだそうです。何しろ、イタリアでは7月7日に男女が石を投げ合って求婚する行事があり、中国では女の子の技芸上達の願い事をしたことが、奈良時代、宮廷へ伝わって機織り(はたおり)姫の行事となり、江戸時代の大奥では、笹の葉に短冊をぶら下げ、願い事をするという形式が現在にも一般的な祭り方となったようです。うれしさや七夕竹の中を行く  正岡子規七夕の女竹を伐るや裏の藪  夏目漱石水道の有る先進都市だった江戸には、7月7日、井戸浚い(さらい)(井戸替え、晒(さらし)井(い))と言うもう一つ重要な行事がありました。神田上水(主水源は井ノ頭池)は1629年ごろ完成し江戸市中へ給水をしていたが街の急発展・人口増で飲料水は不足し、さらに1654年玉川上水(水源は多摩川)を造成させました。水道と雖も、地下に張り巡らされた管は、木や竹をつなげたもので、ところどころ水を溜める大きな...
感染症の海外ニュースと解説

第六十三話:衛生管理実態が問われる日本の大風呂文化(風習)

1. レジオネラ属菌が危険性を再認識させた日本の大風呂文化西武鉄道が2017 年4月24日に西武秩父駅前にオープンした複合型温泉施設「 祭の湯」。営業開始後わずか2週間くらいでレジオネラ属菌感染者が発生。5 月8 日(月)からは営業休止となりました。どの程度の感染者が発生したのかは公表されず不明ですが、男女露天風呂から基準値を上回るレジオネラ属菌を検出されたそうです。レジオネラ属菌はありふれた菌ですから、抵抗力のある人は感染しても気づかずに排除していますが、老人や子供、持病のある人が肺に吸い込むと肺炎症状となり、癌の誘発、持病の呼吸器疾患悪化、生活習慣病の悪化など、見過ごせない後遺症が懸念される感染症。統計的な致死率は5%程度ですが、他の肺炎類と区別がつかないことが多いようですから油断できません。レジャー先進国の米国では海、湖、滝つぼ、プールでの冷水浴、スパ、ジャグジーなどのホットバスタブ(日本では銭湯、温泉、宿泊施設、ゴルフ場などの大風呂)などで温水浴する幼児や老人に、水が媒介する感染症の詳細を示し、警戒するよう呼びかけています。レジオネラ属菌に限らず肺に侵入する厄介な微生物予防には...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第七十四話: 「マスメディアが報じない裏話」

インターネットの普及に連れ、世界の隅々に至るまで、真偽取り混ぜ数多の情報が瞬時に飛び交う時勢となりました。情報の発信元からすれば、恣意的(しいてき)に自説による大衆の洗脳が難しくなり、一方情報の受け取り側は、一体何を信じればよいのか、判断に迷うケースも増えてきたとも言えそうです。少なくともこのところ、略(ほぼ)明白になってきたことは、社会の木鐸(ぼくたく)とされ言論世界をリードしてきたマスメディア(大手新聞やテレビ)の偏向報道ぶりが多くの批判にさらされ、発行部数を大幅に落とし、視聴率を急減させている事実が証明している通りです。尤も(もっと)、我が国の一部先覚者や異端の評論家などは、数十年も前から「白い(中道公正な)新聞なんて望めない。赤や黒、灰色新聞が蔓延(はびこ)っている」とか「テレビは、一億総白痴化を生む」とかの鋭い警戒警報が発せられてきましたが、多くの大衆には届かなかったようです。 昔、米国に在職在住時、耳にしたのは「マスコミ=マスコミュニスト」という事で、「元来、米国のメデイア各社は、欧露移民のユダヤ系共産主義者たちが創業し、国民世論の洗脳を主目的とした」のだそうですから、その...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第七十三話:「時局あれこれ雑感」

イタリア特別自治州の一つであるシシリー島のタオルミーナは、古代ギリシャ、カルタゴとローマ帝国の支配下にあった紀元前からの歴史を留める神殿や遺跡の多い小古都で、風光明媚な欧州屈指の観光リゾート地です。一度訪れたことがありますが、崖の上のギリシャ劇場と紺碧のイオニア海のコントラストは絶景そのもので、元々欧州上流階級の避寒地だったのが今では四季を通じたリゾート保養地となっており、多彩な南イタリア料理と特産のマーマレードに舌鼓を打ったグルメの町でもあり「地上の楽園」とも呼ばれています。目下欧州各都市やリゾート地は、テロルの恐怖に怯える(おびえる)中、この地の治安は極めてよく、それがG7サミット開催地に選ばれた最大の自由だったと思います。治安の恐れから海外旅行を控えている方々や、イタリア好きで、さらにローマ以北とは異国観の強い南イタリアを極めたい旅のマニアには、是非お勧めしたい観光地の一つです。 今般のG7は、トランプ大統領、メイ首相、マクロン大統領にとって初のサミット参加でしたが、当初危惧された足並みの乱れは辛うじて(かろうじて)避けられ、枠組みの価値は維持されたようで、環境問題(パリ協定)の...
トニー羽太の日本美探求

立山の室堂と雪の大谷観光旅行

5月14日~17日の日程で、立山の室堂、雪の大谷に行って来ました。室堂は始めて行きました。残念ながら天気は、晴れとまで行かず、3000m級の頂上は見れませんでした。室堂の==雪の大谷==は高さが16mほどあり、さすがだと思いました。晴れて、立山全体が見れればよかったのにーー。帰りは、尾瀬に近い福島県南会津郡の桧枝岐(ひのえまた)に寄って来ましたが、新潟県魚沼市の小出からシルバーライン(トンネル)で尾瀬御池を超えて行こうとしたが、まだ残雪が有り、通行止めでした。途中から小出に戻り、国道で桧枝岐(ひのえまた)に。予定だと60kmで着くのに、140kmも走りました、疲れました。(トニー)長野県千曲市の姥捨て(おばすて)の棚田と写真下はJR東日本の姥捨て駅(写真上左)大町市郊外美麻の中山高原から鹿島槍ヶ岳を望む(写真上右)長野県上水内郡小川村の「おやき」とお蕎麦標高2190㍍ 積雪15メートル.雪の大谷針木岳と黒部湖(写真上)桧枝岐(ひのえまた)宿のお風呂は桶底までが木製.(写真上)福島県南会津郡桧枝岐(ひのえまた)名物「クマ鍋」と山人料理(やもーど)浅草駅から会津田島駅へ直通の東武鉄道リバテ...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

長寿社会の勝ち組になるには(その24): ナスの長寿ポリフェノールはアントシアニンとクロロゲン酸の相乗効果

日本は長寿の国としても知られていますが、認知症や癌の発症率では先進国のトップクラス。これは生活のクオリティーを保っていない長寿を意味しますが、保健、医療関係者が指摘する最大の原因が世界有数の野菜嫌い。日本人の健康生活の維持、改善に最も欠けているのが野菜、果実のポリフェノール類。それにもかかわらず、果実、野菜の品種改良では苦さ、渋さの原因となるポリフェノール類を減少させた品種が開発されています。長寿国だから認知症と癌が多いのは当たり前とうそぶくだけでは現状は変えられません。野菜、果実は環境と食生活にあふれる発がん物質と戦うことが出来る貴重な援軍です。1. 40年間で需要が半減した野菜はナス日本の野菜消費量は年々減じており、ほとんどの種類は供給過剰。少子化による人口減が原因ともなっていますが、野菜嫌いの国民性もあるようです。キャベツ、キュウリ、ネギ、ニンジンなど10種類の重要野菜は横ばいを保っていますが、この40年間で唯一需要が半減したのはナス(野菜生産出荷安定法の指定野菜11種類)。ナスには他の野菜には無い特別な保健機能があることが知られていないからでしょう。日本のナス消費の低迷は、現在...
糖尿病のニュースと解説

認知症と墜落事故を防ぐための知恵

長寿社会の勝ち組になるには(その23)Age Out Loud:5月は米国高齢者の健康促進月近年の米国では公的医療保障(メディケア)の総給付費が5000億ドル(約55兆円)を超えており1 人当たりの給付費も約12,000 ドル。2009年以降赤字続きの制度は破たんが近いといわれ、国は総力を挙げて改革に取り組んでいます。公的医療保障のメディケアは高齢者が中心。対象者の、より高齢化が進むとともに認知症対策と高齢者に特有の事故対策が最大の課題となっており認知症の防止対策は保健福祉省(HHS)傘下のコミュニティ生活局(ACL)。墜落事故(falls)の防止対策は同じく保健福祉省傘下の疾病対策予防センター(CDC)が担当して国民に協力を要請しています。*HHS:United States Department of Health and Human Services*ACL:Administration for Community Living*CDC:Centers for Disease Control and Prevention1.「Age Out Loud」とは米国では5月が高齢者の月...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

長寿社会の勝ち組になるには(その22): キノコでガンは治せない(その3) 米国の天仙液事件といわれたイミューン・アシストの誇大表示

天然冬虫夏草は偽物が非常に多い.この写真は生薬、食材市場の専門店.(広東省広州:中国)1.米国の天仙液といわれたイミューン・アシスト事件イミューン・アシスト(Immune Assist 24/7)は多種類のきのこから抽出した多糖類(きのこの細胞壁などを構成するβグルカンなど)で作られたサプリメント。各種のキノコ菌糸体のタンク培養健康食品のAHCC(Active Hexose Correlated Compound)や香港などで売られるキノコエキス混合液「天仙液」に共通するところがありますが、イミューン・アシストの価格は5分の1から10分の1。悪性腫瘍、癌、エイズ、B,C型肝炎、鳥インフルエンザなどに著効を示すと表示し販売されていましたが、米国食品医薬品局(FDA)から販売者に警告書が出され、多くの使用者が当惑、混乱した事件(下記に解説)がありました。消費者の関心が高そうな病名を羅列するのはいずこも同じ。致死率の高いガンに「完治する、著効がある」との表示、暗示は多くの患者をひきつけますが完治する実例がないだけに、日米ともに当局が最も神経を使う対象となっています。下記「」内の効能書きはイミ...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

長寿社会の勝ち組になるには(その21) :キノコでガンは治せない(その2) 抗がん剤クレスチンの売り上げが激減したなぜ

マンネンタケ(霊芝:レイシ)キノコは癌治療に非常に有望でしたが、結局は完治させる能力が見出せなかった歴史をもちます。ただし、半世紀近く取り組んでこられた研究者が完治の先例を作れなくとも罹病者の生活クォリティーを向上させ、有為な人生を送ることが出来るのを認めた例は多々あります。問題はキノコ成分だけでは十分な効果が期待できず、いくつかの食生活や生活習慣による条件を満たす必要があることと、過剰摂取の安全性がいまだに不明なことです。また、これまで判明した多くの負の部分を隠し、動物実験の結果や、ねつ造した成果を誇大に宣伝、高価な値付けのキノコ製品を販売する業者が、企業の大小に関係なく、いまだに存在することも不安要素です。キノコの持つ優れた免疫賦活性作用(biological response modifiers:BRM)は抽出したβグルカンなどを精製したものや、菌糸体を培養したものでなく、食用として安価に販売されているキノコから十分得られます。キノコの効能はポリフェノールや抗酸化物質によるものとも考えられているからです。(池川哲郎キノコ博士)βグルカンのみの摂取より、スーパーのキノコに大きな健康...