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世界の健康と食の安全ニュース

ベトナム戦争で顕在化した猛毒ダイオキシンの健康被害 日本の近海魚介類のダイオキシン汚染
日本の近海魚介類のダイオキシン汚染

ベトナム戦争で顕在化した猛毒ダイオキシンの健康被害1960年代に成人だったアメリカ人は、ベトナム戦争で有機合成毒ダイオキシン類が使用された「枯葉作戦」を忘れることが出来ません。空中散布された約5,000万リットルといわれる枯葉剤は猛毒のダイオキシン類TCDDを含有し森林、原野の30%を汚染したといわれます。この猛毒はその後ウクライナの政争でも使用されて、国際的に情報が広まり、アメリカ人が合成有機化学の新開発医薬品や殺虫剤、除草剤、農薬、食品添加物、人造甘味料を徹底して敬遠する素地となりました。有機化学工業を世界的にリードしてきたアメリカが莫大な富を蓄えた代償として、多くの国民の重篤な健康被害が存在しています。ベトナム南北戦争より帰国した米国兵士の子. 枯葉剤として散布されたダイオキシン化学製剤PCDDsの 催奇毒素により両手なしで誕生. 母子、父子汚染の後遺症例として下記写真と共にホーチミン市の 戦争記念博物館に展示されている.1.ウクライナのユシチェンコ元首相がダイオキシン中毒EU、ロシアがせめぎ合うウクライナ。2000年頃より内乱が予想された騒乱が続いていました。2004年に大統領...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第八十三話:「如月は火事が多かった」

「火事と喧嘩は江戸の華」と言われ、季節的に空気が乾燥し、風も強かった一月下旬から二月にかけて江戸の大火は集中して派生したようです。江戸は火事の歴史と言っても言い過ぎではなく、市中が灰と化してしまうのでしたから、実際深刻だったにも拘らず、徳川幕府が良くも二百六十年以上も持ち堪えたものだと思われます。理由は簡単で、当時の世界大都市の中でも最多数だった百万もの人口をのみ込んだ江戸の街は、木造の長屋主体の密集地だったことに尽きます。中でも明暦三年(1657年)の大火は二日間に亘って燃え続け、折からの強風に煽られて火の手が広がり、商家や長屋から大名・旗本屋敷、寺社、橋に至るまで焼き尽くしました。この火事で江戸城天守閣も焼け落ち、さらに湯島天神、神田明神、歌舞伎座や人形芝居小屋、遊郭の吉原も、皆燃え尽き、死者が十数万人を数えたと言いますから、ただ事ではなかったようです。如月や身を切る風に身を切らせ 鈴木真砂女三度火事に逢うて尚住む神田かな 岡本松浜頻繁に発生する火事に備えるため、幕府も諸々の対策を講じ「定火消」という消火組織を作ったり、半鐘を備えた火の見櫓の設置を義務付けたりしました。また、焼け跡...
癌(がん)と発癌物質のニュースと解説

細胞老化と癌(その7): 癌の骨転移メカニズムの鍵はランクル(RANKL) レスベが活性化を制御する

1. 骨は人体ネットワークの主要臓器山中伸弥博士が監修、解説したNHKの「骨の健康」TV放映は博士の専門分野だけに説得力のあるものでした(2018年1月7日)。骨には人体を支える骨格ばかりでなく「免疫力、記憶力、筋力、精力の強化」の役割があり骨折、骨粗しょう症などの骨の異常が脳卒中や心筋梗塞、癌の発症、精力減退EDにまでつながることを「人体ネットワーク」の一つとして説明されましたが「体中の臓器が互いに直接情報をやりとりすることで、私たちの体は成り立っている」ということが平易に解説された番組でした。山中伸弥博士が骨の健康促進で推奨した健康法は骨に力学的刺激(メカニカルストレス)を与えること。疫学的には広く知られていることとは言え、分子レベルでの解明はこれからの課題、骨と血管との強い関連研究も進行中ですが、骨粗しょう症が動脈硬化によって引き起こされ、動脈硬化の原因となる高血圧、糖尿病、慢性腎臓病などが骨を不健康にしていることに通じます。山中伸弥博士は「骨は人体ネットワークの主要臓器」と捉えていますが、現状で直面する骨の健康の最大障害は「癌の骨への転移」と「骨粗しょう症」。2. 新薬のターゲ...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第八十二話(続): 「中国のパンダ外交と内政の混乱、世界に拡散する汚染農産物」

日本人のパンダ好きが益々高じており、昨年6月に上野動物園で誕生したシャンシャンの一般公開が先週から始まったことで、マスコミ報道も熱を帯び、見物の抽選に24万組もの応募があったそうです。中国のパンダ外交は、元来朝貢の為に始まり、1940年代の日華事変の際は米国ルーズベルト大統領へ、50年代冷戦期間はソ連のフルシチョフ書記長へ、そして70年代の日中友好の証(あかし)として(日本の経済支援を求めて)、当時の周恩来首相から田中首相へと、いずれも無償で贈与されたものでした。ところが80年代へ入ると、ワシントン条約で絶滅危惧種認定を得ると、中国政府は希少性を煽(あお)ることでパンダを平和の使者としてではなく、有償の貸与物件へと転じ、共産党の懐を肥やすだけでなく、自国のソフトパワーを高め自らの立場を認めさせるための戦術的な武器として駆使するように成りました。その貸与条件は法外な内容で、10年を限度に毎年1.1億円/頭、もし死亡させた場合賠償金4千万円、人工授精や受胎、出産、医療諸技術供与は全て日本側の持ち出しで、日本で無事子供が生まれ育てても所有権は中国にあり2年以内に中国へ返却するのが条件(貸与の...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第八十一話:「常識・良識が崩れ始めた。世の乱か変か」

史学者によると、体制変革や文明革新が起きる要因が二分され、ハードパワー即ち腕力(軍事力)が引き起こしたものを「乱」と言い、ソフトパワー(経済力、文化力)等の智力によってなされたのが「変」と言って、学識用語上、歴史的事象の区別があるそうです。尤(もっと)も、昨今はジャーナリストや社会評論家などが、「乱と変」を混同して誤用するケースが多くなっているようです。いずれにせよ、願わくは、北朝鮮や中近東を巡る諍(いさか)いが大乱に至ることなく、小乱で収まっていて呉れることを望む他ありません。一方で、政治外交面、生活文化面等において、これまで常識や良識とされて来た概念が次第に覆(くつがえ)され、非常識とまでは行かないが“不常識”とでもいうべきか、旧態依然の良識に代わる「新しい考え方」「発想の転換」が今後の世の中を変えつつあることを実感するようになって来ました。物事や思考には、核心・根本と些末(さまつ)・端末の違いがあり、これを取り違えると「本末(ほんまつ)転倒(てんとう)」の大きな錯誤(さくご)に至るので、理念主義と現実主義、内と外、上下左右、縦横斜めなどの区別と選別には、十分な配慮を忘れないよう心...
世界を魅了する食材

日本の食用蟹文化:チャンピオンがベニズワイガニのわけ

ズワイガニ(松葉ガニ、越前蟹:Chionoecetes opilio)は冷製カクテル・ソースも美味しい(*中央は生シラス)アジアの食用蟹文化(5):アジアの食用蟹図鑑1.西高東低のカニ食文化:庶民には縁遠くなったタラバガニ、ズワイガニ、ケガニ世界一のエビ好き日本人は蟹(カニ)も大好き。他国に比べれば常食する種類が最も多い国かもしれません。ただし、西日本と東日本太平洋岸では食用蟹(かに)の多様さが異なり、山陰地方、瀬戸内海地方から九州ではローカルな食用種が豊富。日常的に多種類が身近なことでは西日本以南が勝ります。首都圏など太平洋沿岸地域住民のカニ食量は産地が近い日本海沿岸や北海道民に較べて、半分にもなりません。首都圏では豊洲中央市場を除けば一般市場経由で入手できる活き蟹は通年で約7~8種類。毛ガニ、タラバガニ、花咲ガニ、ズワイガニ、上海カ二、ワタリガニ(ガザミ)、ヒラツメガニ、沢蟹くらい需要の多い新鮮なケガニ、ズワイガ二、タラバガニなどの規格品はキロ5,000円から数万円。3品種の本来の国内需要は150,000トン/年はあるでしょうが、60年代以来、減産と価格高騰が続き、現在は、とても庶...
健康と食品の解説

細胞老化と癌(その6): 網膜芽細胞腫のRb遺伝子衰弱が癌(がん)を活性化
網膜芽細胞腫のRb遺伝子衰弱が癌(がん)を活性化

1.「全ての道は癌(がん)に通ず」「癌(がん)は一日にして成らず」幼児に遺伝する網膜芽細胞腫の遺伝子発見が多くの癌(がん)の治療や予防の進歩に大きく貢献したことは一般にはあまり知られていません。このことは緑内障、加齢黄班変性症、網膜芽細胞腫や、生活習慣病、癌(がん)など多くの疾患は根底で繋がっているために、標的(原発巣)だけの治療では解決できないことを示唆しています。「全ての道は癌(がん)に通ず」ともいえるかもしれません。人類に最強の難敵といえる癌(がん)とはいえ、癌(がん)が人体内で生き延びて増殖するには、体の持つ多様な「癌(がん)抑制遺伝子」や免疫細胞など癌細胞増殖阻止メカニズムの存在が邪魔になり、遺伝子が酸化ストレスなどで多少の変異をしても簡単には発症しません。まさに「癌(がん)は一日にして成らず」です。癌(がん)が発症に手間取り、時間を要するために、警告されている発がん物質や、発がん性が疑わしき物質に無関心な食生活や暴飲暴食も、放射線、紫外線、化学物質などの悪環境に無頓着な生活も、無視されることが少なくありません。それらが積もり積もって数十年後、変異を続けていた遺伝子が発癌(は...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第八十〇話:「大江戸歳末風景・餅つきのパフォーマンス」

餅つきは、現代では町内のイベントの一つに過ぎませんが、江戸時代には正月の準備に追われる人々には欠かせない暮らしの一大行事で、極めて当たり前の光景でした。人手の多い大通りで、大きな釜や蒸籠(せいろ)まで路上において、餅をつくのは、それがビジネスだったからです。「餅つき屋」なる職人が“営業していること”を知らしめるため、往来に数多くの“仕事師”が出現する必要性があったという訳です。主として、表通りに面している商家が、店先で景気づけに餅をつくという意味合いもあり、パフォーマンス的要素の強い餅つきを「引きづり餅」と呼び、商家は餅米だけを用意し、道具類一式は「餅つき屋」が持参したのです。「餅つき屋」といっても、実際上、限られた期間の仕事であり、成立した職業というよりは、餅屋や米屋の従業員が出張して請け負った仕事をこなしたようで、他にも商家に出入りする鳶職人、左官、大工などもバイト仕事を引き受けたようです。 一般に餅を買い求めるには、15日までに餅屋(あるいは餅菓子屋)に前もって注文して出前してもらうか、大口の場合は自宅まで、餅つきに出向いてもらうケースもあり、これは「賃餅」と呼ばれました。尤も、...
オメガ3脂肪酸のニュースと解説

天然オメガ3脂肪酸と脂質メディエーターのレソルビン(Resolvin)とは

1.米国厚生省のサポートで始まったオメガ3脂肪酸の抗炎症性研究魚油の成分で知られるオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)は血液サラサラの表現で知られますが、血管の異常収縮を防ぐ作用、炎症を抑える詳細なメカニズムは明らかではありませんでした。<br /> 2009年に発表された論文で「オメガ3脂肪酸がリュウマチ性関節炎などの炎症改善にどのような働きがあるか」をテーマにしたのは米国厚生省にサポートされた関節炎研究チーム。チーム構成はロンドン大学クイーン・マリーの免疫薬学部教授モーロ・ペレッティ教授(Mauro Perrett)とハーバード大学医学部の仲間。オメガ3脂肪酸が作る生理活性脂質として知られるレソルビン(Resolvin :Rv)の作用機序発見をターゲットに研究を進めました。レソルビンは体内でオメガ3脂肪酸のEPAおよびDHA、DPAにより生成され、疫学的には炎症を制御する中心的物質であろうことが知られていましたが、作用機序は明らかではありませんでした。チームの研究は我々の体が魚油のオメガ3をレソルビンに変換し、どのように炎症を減らすのに役立てるかのメカニズム解明。このレソルビンは少量で...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第七十九話: 「続々・世の中訳の解らぬことばかり。疑問と不思議」 (その2)

今年は大政奉還150年、来年の明治維新150年にかけて、このところ明治の王政復古(7百年も続いた武家政権の終焉)を見直す風潮が強くなっております。天皇退位も近づき、大正・昭和・平成の御代をも併せて近・現代史を回顧し、我が国の未来を見据えた史家や思想啓蒙家の論評が喧(かまびす)しさを増して来ました。その中で多数派と目される議論は、従来ややもすると評価が低かったり疑問符が付けられていた偉人が見直される一方で、比較的持て囃されていた偉人の側が著しく評価を下げているという注目点です。例えば明治天皇、西郷隆盛、大久保利通、山縣有朋、乃木希典等はプラス評価へ転じ、逆に勝海舟、坂本龍馬、榎本武揚、大隈重信、等は総じてマイナス評価となっています。ここで、興味深いのは、今昔を問わず、高評価を落とさなかった福沢諭吉の場合で、これまでは、教育啓蒙家、自由民権論者(学問のススメ、通俗民権論他の著)として評価されて来ましたが、同時に「立国は私なり」「官民調和」を唱えた国権論者でもあり(文明論の概略、通俗国権論、痩(やせ)我慢の説他の著)現下の再評価は、むしろ後者の”国権論者“にあったと思われます。つまり、軟弱な...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第七十八話: 「続々・世の中訳の解らぬことばかり。疑問と不思議」 (その1)

「チバニアン(千葉時代を意味する学術用語)」が国際地質科学連合会からのお墨付きを得たことで、目下「地球史に”日本国土に因(ちな)む新たな時代区分“が書き加えられる」と共に「地磁気逆転現象」が世界的な話題となって居ります。我が国では、長年の間大学受験科目に「地学」が含まれなかったことから中高教育も等閑(なおざり)視(し)されて来たこともあって、多くの世代の深い関心を呼ぶには至っておりませんが、”地磁気“に絡む事象だけに、IT万能視時代の近未来の罠(わな)に絡(から)めて考えてみても、もっと地球科学への教養を深めてもらいたい問題ではないでしょうか。そもそも、現下は正磁気(N極が北、S極が南向き)なのに対し、我が国の一部地層の玄武岩に残留磁気がNS逆転現象を発見(1929年松山京都帝大教授)し、その後千葉県養老渓谷の地層から証明されたもので、その時代は恐竜絶滅後の哺乳類繁栄時代の内、77万年前から12万6千万年前の「第4紀中期更新世」つまりネアンデルタール人や旧人の生きていた時代のことです。地磁気の入れ替わり(ポールシフト)は、数万年から数十万年ごとに発生してきたことは証明されており、都度地...
健康と食品の解説

ブドウ・レスベラトロール豊富なボージョレー・ヌーヴォーのすべて

2019年のボジョレー・ヌーヴォー(Beaujolais Nouveau:ボージョレ・ヌーヴォー)の解禁日は11月21日木曜日。2013年ごろから輸入は低価格と高級品に特化させ、ブドウ品種、産地までボージョレ-でないヌーボーワインが出現.目先を変えた戦略が目につくようになりました。例年、下戸の多い日本向けにハーフボトルが多いのが特徴的ですが、2013年は白やロゼ、甘い赤ワインまでが加えられました。戦略はともあれ、ヌーボーの赤ワインは風味よりブドウ・レスベラトロールを期待したほうが良いでしょう。ブドウ・レスベラトロールは過酷な環境のほうが含有量が多いといわれます。昨年2012年のように空輸のヌーボーワインとしては超低価格580円/750ml(イオン)は無くなりましたが祭りを楽しみながら、スーパーが輸入する安いペットボトルの赤ワインレスベラト―ルを美容と長寿に狙うのが賢いかもしれません。1. ボジョレ-・ヌーボーの日本市場が大変化した2013年2012年から続く天候異変は毎年のように繰り返され2019年も異常でした。フランスのワイン産業に少なからぬ被害を与えているといわれます。味よりも宣伝...
ブドウ・レスベラトロールのニュースと解説

ブドウ・レスベラトロール豊富なボージョレー・ヌーヴォーのバイブル

2013年ごろから輸入は低価格と高級品に特化させ、ブドウ品種、産地までボージョレ-でないヌーボーワインが出現.目先を変えた戦略が目につくようになりました。例年、下戸の多い日本向けにハーフボトルが多いのが特徴的ですが、2013年は白やロゼ、甘い赤ワインまでが加えられました。戦略はともあれ、ヌーボーの赤ワインは風味よりブドウ・レスベラトロールを期待したほうが良いでしょう。ブドウ・レスベラトロールは過酷な環境のほうが含有量が多いといわれます。昨年2012年のように空輸のヌーボーワインとしては超低価格580円/750ml(イオン)は無くなりましたが祭りを楽しみながら、スーパーが輸入する安いペットボトルの赤ワインレスベラト―ルを美容と長寿に狙うのが賢いかもしれません。1. ボジョレ-・ヌーボーの日本市場が大変化した2013年2012年から続く天候異変は毎年のように繰り返され2019年も異常でした。フランスのワイン産業に少なからぬ被害を与えているといわれます。味よりも宣伝の効いたお祭りを楽しむ人が多いといわれるヌーボーワイン。不作の年でもマニアックなファンには解禁日が待ち遠しい。もともと最高レベル...
世界の健康と食の安全ニュース

長寿社会の勝ち組になるには(その26): 悪化する緑内障を細胞の内外で制御する抗酸化物質とは

1.東北大学の研究論文は抗酸化力と緑内障重症度の関係緑内障の発症・進行に酸化ストレスが関与する可能性は以前から幾つもの報告がありましたが、東北大学大学院医学系研究科眼科学分野中澤徹教授らは眼圧以外の緑内障へ影響を与える因子として、抗酸化能力に的を絞り、抗酸化力と緑内障重症度との関係を年齢、性別に調査。この研究はサイエンス誌関連のScientific Reportsに報告書(2017年8月14日)が掲載されました。「緑内障患者における抗酸化力と網膜神経節細胞数の関係:Age-and sex-dependency of the associationbetween systemic antioxidant potential and glaucomatous damage」中澤徹教授らは以下の様に述べています。「緑内障の治療として薬剤や手術によって眼圧を降下させる治療法が普及しているが、眼圧が正常の場合には効果が薄いことが問題」「日本の緑内障患者の多くは眼圧が正常範囲である正常眼圧緑内障であり、眼圧下降以外の治療法の開発が急務」「眼圧の制御が良好であっても病状が進行する緑内障患者は少なくあ...
世界の健康と食の安全ニュース

毒性が旨味(うまみ)となるキノコ毒素(mushroom toxin): 食用といえども食べ過ぎは危険

フランスで ジロール(girolle)と呼ばれる天然のアンズタケ(写真上:仏ナント))ヨーロッパ大陸、北米などでも人気の食用キノコ(Cantharellus cibarius)1.食用になるキノコは約300種類(写真上)初秋の華は松茸.定番は網焼き、すき焼き、土瓶蒸し (写真上)食用となる卵茸(たまごたけ:Amanita hemibapha)猛毒で知られるアマニータ属に関わらず広く食されている。(神奈川秦野産)きのこは世界に10,000種類以上は確認されているといわれますが、日本には推定2000種前後が自生し、食用になるものは約300種、市場価値がある ものは栽培種を含めて約20種です。写真下のマツタケのように栽培が困難な食用種を除き、美味しいキノコはほとんどが栽培種。栽培種のほとんどは天然と種菌が同じというだけで栽培種に同名がつけられていますが外見も味も異なるものがほとんど。天然の味覚にはかない ません。写真下左が最高級といわれる丹波産まつたけ.中国、韓国、カナダ、チベットなど輸入物が乱入する市場ではコストパフォーマンスが良いとは言えない。  全国区の天然きのこは松茸くらい。栽培種が...