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健康と食品の解説

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長寿社会の勝ち組となるには(その7): 赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(3) サツマイモとジャガイモ

5,000種以上知られているポリフェノールの中で優れた抗酸化作用を持つのがアントシアニン。安くて大量のアントシアニンを含有する紫イモはアントシアニン摂取に最良の選択肢です.体作りと健康に欠かせない肉類、米、小麦、ジャガイモ摂食時の安全性と機能を高めます。(写真上)ベトナムの紫イモ(ニャチャン生鮮市場) 輸入品か国産かは不明長かった米国との戦いを支えた紫イモ.ベトナム人に紫イモは日常的.1.スーパー健康食材の紫サツマイモ(薩摩芋)(Ipomoea Batatas )赤紫ポリフェノールはこれまでも幾つかの野菜を紹介してきましたが、可食部分のほとんどに濃度の高いイモ・アントシアニンが含まれるジャガイモ、サツマイモ.最もコストパフォーマンスの良い赤紫野菜として知られています.英語のポテト、スウィートポテトに習い、ジャガイモ、サツマイモと日本でもイモ類扱いですがサツマイモ(Ipomoea Batatas)はヒルガオ科対してジャガイモ(Solanum tuberosum L.)はナス科 ナス属の植物.各種アントシアニンの構成も異なります.赤紫イモ・アントシアニンは主として色素ポリフェノールのシアニ...
糖尿病のニュースと解説

長寿社会の勝ち組となるには(その6): 赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(2) アブラナ属

春が近づき菜の花(Brassica rapa var. nippo-oleifera )が大量に売られる季節となりました.都会では花付が良いと売れないそうですが、多少硬くなってもポリフェノールは増えます.出来るだけ花が多い株を選びましょう.タイの伝統健康野菜3つの秘密:「花菜」「樹木菜」「極小野菜」1.赤紫色素の果菜はアクセントではありません和食の美(見た目)と美味をとことん追求し、昇華させる和の調理法は芸術的。その伝統文化から見れば赤や紫は毒々しい。黒は汚い。「赤紫色素の果菜」は果菜料理の主役には美の観点からは様々な欠点があります。加熱調理すると見た目が悪くなり、味も特に優れてるわけではないかもしれません。健康面から見直されてきたとはいえ、調理人や生産者がアクセントくらいにしか考えないのも一理あり、外食産業では普及に力を入れにくいでしょう。「赤紫色素の果菜」は他の食材では代えがたい優れた栄養面の特性を持っています。せめて家庭料理で多用し健康増進に役立ててほしいと思います。高血糖の方が敬遠することがあるそうですが、炭水化物や清涼飲料の糖分量と比較すべきでしょう。2.冬から春の野菜はアブ...
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長寿社会の勝ち組となるには(その5): 赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(1) 葉野菜と根菜

1. 食生活では迷わずに濃い色の果菜を選択しましょう食材としてのポリフェノールは特に赤紫色の果菜が望まれます。動脈硬化を防ぎ、長寿をもたらす果実や野菜の赤紫色素。他の食材ではカバーできない独特の効果があります。赤紫色のポリフェノールや類似物質は、ブドウポリフェノール(スチルべノイド)、アントシアニン(anthocyanins)、ベタレイン(betalains)に代表される色素です。果菜を日常的な食生活に採り入れるには美味しくて安価でなければ続きません。赤紫色の安価な野菜で身近なものは大根類、かぶ類、イモ類、玉ねぎ類、アブラナ類、シソ類など。果物ではブドウ類、プラム類、ベリー類。かなり広範囲になりますが、同じ種類間で比較して、赤紫色が必ずしもベストの味でもなければ、安くない食材も多々あります。それでも赤紫色果菜は健康に寄与する優れた食材.可能な限り最優先の選択をするのが賢明です。どうしたら美味しく食べることが出来るか。どうしたら安く買うことが出来るか?やはり工夫が必要です。多くの食材が通年で入手できる時代になりましたが、オフシーズン果菜は価格が高い割には栄養成分や安全性に言及する販売者は...
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米国CDCが「モール・ウォーキング」の薦め

長寿社会の勝ち組となるには(その4 ):費用不要な極寒、酷暑の健康法2層のショッピングモール.図面はチェックしていませんが1周で230メートルくらい.認知症進行のマーカーともなる鬱(うつ)、不眠、便秘、肩こりは運動不足が原因となり、様々な生活習慣病が悪化します。ウォーキングは高血圧、高コレステロール、糖尿、心筋梗塞を防ぎます。犬の散歩。子供や孫と公園や広場に行く。駐車場は目的地から遠い場所を選ぶ。仕事場や買い物でエレベーターをできるだけ使用しない。ウィンドウショッピングをする。身近にウォーキングのアイディアはたくさんありますが巻末のメルセデス・カルネソン助教授による具体的提案を参照してください。1. 米国財政の緊急ターゲットは医療関係費予算の低減米国でも医療関係費の肥大化は年間約32兆円の日本と同じ。人口比と同様で予算は日本の約2.5倍。低所得層人口が多いですから、GDP当たりの支出比は日本よりはるかに多いことが判ります。医療関係費削減は財政改善の最大ターゲット。生活習慣病は予防ができるだけに、肥満急増の国民に日常生活と食生活の改善を求めています。米国の疾病対策センター(CDC)は世界...
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2015年ノギボタニカル特選: 健康を脅かす12(1ダース)のビッグニュース

テレビや新聞の扱いが小さな健康関連不祥事にも実態は国民を不健康にする大きな問題が隠されているケースが多々あります。マスコミの扱いの大小に惑わされずに独自の視点から大ニュースを選んでみました。政府が漸増する健保医療費の財源確保に四苦八苦する様子が報道され続けた2015年。その割には最も削減効果がある健康増進、生活習慣病予防に関してのPRが聞こえてこない1年でもありました。1.台湾の再生汚濁食用油(地溝油)とバターの高騰2014年に始まった品不足は1年半経つ現在も収まらず、値上げが定着。350%を超える関税などの輸入障壁と非自由貿易に守られて森永、明治などが好決算。消費者は悲鳴。マーガリン、植物油脂、パームオイルなどの代用品使用急増で国民の健康は危険にさらされ医療費削減どころか急増要素。バター不足で台湾発の不正汚濁植物性油脂(地溝油)が日本のチョコレート、菓子、加工食品などを汚染している疑問も。台湾の汚染食用油がアジア中に拡散した大事件が地溝油。2.トランス脂肪酸にやっと消費者の関心が:良質な米ぬか油は原料不足に加工食品の40%以上に植物性食用油、油脂が使用され、大量の植物性食用油が消費さ...
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糖尿病を発症しない男性は小型魚が好き:国立国際医療研究センター

糖尿病を患うと認知症になるリスクが高まりますが、反対に認知症を防ぐ天然魚油が糖尿病にも有効なことを報告した疫学的調査があります。調査研究は独立行政法人 国立国際医療研究センター国際保健医療研究部(Department of Epidemiology and Prevention International Clinical Research Center:National Center for Global Health and Medicine)が実施している、数々の大規模疫学的調査(コホート)によるもの。特筆すべきは不飽和脂肪酸のオメガ3が多い魚種を報告していること。コホート調査は聞き取り、自己申告をベースに調査しますので、正確性に劣る反面、範囲が大規模ですからトレンドをつかむには適しているといわれます。温暖化で沿岸から離れて回遊しているためにサンマは高値が続きますが他の魚に較べれば安価.1.魚介類摂取で男性の糖尿病発症のリスクが低くなる2011年8月には国立国際医療研究センター国際保健医療研究部が米国臨床栄養学会誌(American Journal of Clinical Nut...
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インスリン分泌を低下させる塩化ビニール製品の環境汚染

これはライムストーンの紋様ですが塩ビ製床材.1970年代ごろにエルエスアイ社(東京)が開発したいわばフェイク製品です。今ではアジアを中心にオセアニアにも広まっていますが、東南アジア製は安価なDEHP*を可塑剤に使用しています。可塑剤DEHP*は経年により大気に揮発し床材は硬化してきます。商業施設には大理石、花崗岩の紋様や木材の紋様が印刷されたDEHP*塩ビ床材が大量に施工されていますが、気化したDEHPが糖尿病や性ホルモン異常をひきおこす可能性が高く要注意です。塩ビ製床材や壁装材は家庭にも大量に使用されており、商業施設の塩ビ製床材、壁装材を加えると吸引量、肌からの吸収量は危険な水準になることが判明しています。フタル酸エステルは色々ありますが、フタル酸ジイソノニル(Diisononyl Phthalate)も安全性には疑義があり、コスト面からも安全なフタル酸系可塑剤は期待できないと考えるべきでしょう。1.塩化ビニール製品の可塑剤フタル酸エステル代謝物が糖尿病を誘発するポリ塩化ビニール製の内装用床材、壁装材や輸管チューブなどの医療用器具、食品容器、玩具などに多用されている可塑剤(柔軟性を持...
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インスリン感受性を魚油が促進 GPR120

アジア民族はⅡ型糖尿病が発現しやすい民族として知られ世界糖尿病連盟 (IDF)の調査では現在のアジアの患者は約7,830万人。2040年には1億4,000万人を超えると予想されています。世界のⅡ型糖尿病患者が約4億人強に対し日本には約450万人.同数に近い予備軍が存在するとみられていますから人口比(1.5%)から見れば約2%.医療先進国としては少ないとは言えません。タンパク質共役受容体GPR120Gとは(GPT:G protein- coupled receptors)1.天然のオメガ3が炎症を軽減する作用機序の探求天然の魚油には抗炎症作用があり、糖尿病に対しても素晴らしい働きをすることが知られていますが、どのように作用して、効果的な機能を発揮するのかを説明した人はいません。2010年9月3日に発行された米国のセル・ジャーナル(the journal Cell:細胞ジャーナル)で、肥満マウスを使い、オメガ3脂肪酸(EPA/DHA)が炎症を遮断し、インスリン感受性を促進させて糖尿病を防ぐ、その作用機序に関する報告がありました。「GPR120はオメガ3脂肪酸の受容体として抗炎症、インスリン...
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ATPと合成コエンザイムQ10過剰摂取の危険性

エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは: 合成コエンザイムQ10(Coenzyme Q10)過剰摂取の危険性1. エーティーピー(ATP)は生命維持のエネルギー源となる物質生命を維持するエネルギー源となる物質がエーティーピー(ATP:adenosine triphosphate)ATPとはDNA(遺伝子)の構成要素であるたんぱく質のアデノシン(adenosine)にリン酸を二つ余計にとりつけたものでアデノシン三リン酸とも呼ばれます。三栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂肪)を摂取した人体で消化吸収された分子は三つの経路(解糖、クエン酸回路、電子伝達)を経てエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)をつくります。三つの経路は下記部分で反応されます。a. 解糖:細胞質の液状の部分(細胞質基質、マトリックス)。b. クエン酸回路(ATP回路):細胞内のミトコンドリアのマトリックス。c. 電子伝達:ミトコンドリアの内膜。2. アデノシン一リン酸(AMP)とアデノシン二リン酸(ADP)アデノシンにリン酸が結合したものには、アデノシン一リン酸(AMP:adenosine...
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一酸化窒素合成を促すシトルリンとは不思議なミネラル

シトルリンはたんぱく質を構成するアミノ酸と同様な成分で(遊離アミノ酸)、窒素を 合成し人体の生命維持活動に関わっている重要な成分。自然界ではスイカ、ニガウリなどに含有する成分として知られています。シトルリンは人体では、たんぱく質が作り出した窒素やアンモニアを基に、絶え間なく体内合成されていますが、体内で合成されたシトルリンは複雑な回路を経て、窒素やアンモニアを再生します。この合成、再生過程でアルギニン、オルニチン、アスパラギン酸、尿酸、グルタミン酸などを合成しますが、窒素、アンモニアを再生する機能が、生命維持、健康維持に重要な働きとなります。NO(一酸化窒素)合成を促すシトルリンとは:1.  シトルリンの摂食量シトルリンは単体で多量に摂食しても効果はありません。2001年にノギボタニカルが発売した日本初のCoQ10はまたたくまに日本中に広まりましたが、全ての消費者が正しい摂食をしているとはいえませんでした。CoQ10もシトルリンも、その機能は栄養素、酵素など他の物質とともに、協働して活性化するものです。協働物質が不足していれば活性を失い、効果が激減します。また、安全だからと摂食量を安易...
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日本人に多い消化器系ガンと下戸遺伝子の相関

日本人に多い消化器系ガンと下戸遺伝子の相関: 飲酒で臓器を傷める日本民族の遺伝的特質欧米人の正式なディナーは夕刻からカクテルが始まり、20時くらいからディナーが数時間それからダンスが24時過ぎまで続くことが多く、3時、4時に帰宅するのは若者ばかりではありません。ヨーロッパの多彩な酒文化に較べると日本の酒文化は実にシンプル。日本人が遺伝的にお酒を飲めない下戸遺伝子体質だからです。超グローバル化した現代においても、なお「酒とバラの日々」のような西洋のパーティー文化に馴染めない最大の理由の一つが日本民族の遺伝的体質。かって、ノーベル賞の日本人受賞者たちがストックホルムでの国王主催晩餐会でディナー後早々にホテルへ引き上げたことが話題となりましたが、酒豪遺伝子の欧米人とはアルコール処理能力が全く異なる下戸遺伝子の日本人。国際社会から孤立しないためにも西洋文化に馴染むことは重要ですが、お酒を飲めない遺伝子は様々な消化器系ガン発症など負の部分が多々あります。無理に飲むのは感心しません。美味しい肴にはワインや日本酒が欠かせません.消化器系ガンにかかりやすい酵素がGA型(文中に解説)だろうとお酒抜きの食...
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バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり

狭い国土にはブドウ栽培適地が少ないために栽培は食用ブドウが優先.国産ワインの原料となるブドウは総生産量の1割もありません。2016年10月に国税庁より発表されたデータでは日本産といえるワインは18.7%.(山梨県甲府盆地のブドウ畑)1. ワインの重金属汚染とミネラル含有量のラベル表示ワインには様々な善悪の金属成分が陽イオンの形で存在します。添加物ではありませんがクロム、マンガンなど有害金属イオンが過剰なワインの場合は、パーキンソン病、活性酸素による心臓の損傷、発癌の原因となる可能性も否定はできません。ワインはヨーロッパの日常生活に欠かせない食品。有害性は永らく伏せられてきましたが2007年にワインの重金属汚染調査が食品と金属汚染の専門家であるイギリスの研究者、ノートン教授とペトロッチ博士により発表され話題となりました。調査は代表的ワイン生産国よりいくつかのテーブルワインを選びそのミネラル含有量を調べたものです。国別に有害金属含有量を報告しましたが、特定農産物の安全性を産地や生産者ではなく国別に比較することは困難な作業。その意図は別なところにあったのでしょう。研究者によればその意図はおろ...
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スーパー健康食材の黒ブドウが高すぎる本当の理由: 黒ブドウの内外価格差を最新取材

1. 高級化路線以外の選択肢が少ない日本のフルーツ生産日本のフルーツは世界と比較して美味しいものが多い。メロン、イチゴ、リンゴ、ナシ、桃などは他国に類例が見当たらないほど美味しい産品があります。ところが美味しいのは品種改良された高級品ばかり。ほとんどの生産者が高く売れる高級品を追求しますからフルーツ全体の価格が他国に類例が見当たらないほど高くなっています。国土が狭く、フルーツ栽培の適地が少ないのと、生産集約度が低く、コスト高のために高級品に特化しないと競争力がないからです。ブドウとかんきつ類は健康度が高いだけに温帯地域、亜熱帯地域の多くの国が栽培し、価格競争が激しいフルーツ。集約度の低い日本のフルーツ生産は普及品に限れば競争力がほとんどありません。2. 日本のブドウはなぜ高い日本は1960年代前半まではワイン市場が未熟で、ごく甘いワインが売れる時代でした。ワイン用には米国原種(Vitis labrusca)の甘いコンコード(concord:黒色ブドウ)、ナイアガラ(niagara:コンコードから派生した緑系ブドウ)などを導入していました。近年は食用(table grapes)もワイン用...
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スイカのシトルリンとバイアグラ効果: 7月4日はテキサス州の「スイカの日」

7月4日は米国の独立記念日(Independence Day)ですが、米国では南部、西部を中心に「スイカ・ゲーム」「スイカ・パンチ」「スイカ・サラダ」など西瓜(すいか)が祭りの主役となります。スイカの大生産地、テキサス州からはスイカとシトルリンの興味深いニュースが発信され、毎年の盛り上がりに花を添えています。生鮮スイカはシトルリンが豊富ですが、特に外皮(ラインド:rind)まで食すれば、シトルリンの保健効果、強精、強壮効果が倍増するという研究です。日本では外皮部分を漬物などで食用とする方法がありますから試してみてはいかがでしょう。テキサス農業大学(the Texas A&M University)農芸化学部では赤身にもシトルリンを豊富にする品種の開発が進んでいるようです。日本では赤みの多い小型スイカ(写真上)が一番人気.住環境によるのでしょうが出来るだけ白い部分(英語ではrind)の多い大型を選んで食べましょう。甘味はありませんが、白い部分(ラインド)には重要成分のシトルリンが豊富.果実を楽しんだ後は漬物、煮物などにすれば、とても美味.*シトルリンは有用なアミノ酸ですが合成アミノ酸によ...
危険ハーブ、覚醒剤、麻薬

麻薬、覚醒剤となるエフェドラのエフェドリン

麻薬、覚醒剤となるエフェドラ(Ephedra)のエフェドリン(ephedrine): 芥子(けし:Papaveraceae)のアルカロイドのアヘン、モルヒネ など植物由来のアルカロイド麻薬1.米国でも禁止されたエフェドラ(Ephedra)由来のサプリメント米国では2004年4月から、エフェドラ(Ephedra)とエフェドラから抽出されるアルカロイド成分のエフェドリン(ephedrine)のサプリメントが、実質的に販売できなくなりました。エフェドラは日本でマオウ(麻黄:Ephedra sinica Stapf)とよばれる生薬植物。米国では2004年までは自由に製造販売されていましたが副作用の心臓血管病,心拍異常,けいれん発作,精神異常などが多発し、死亡者も出ていました。米国の販売禁止は2004年2月にFDAにより制定された新規則が、2ヵ月間の猶予をおいて、4月8日から施行されたものです。エフェドラは神経に作用する植物毒(アルカロイド)を含有します。ダイエット効果(脳神経に働き、食欲不振になる)を期待するサプリメントが普及していましたが、ボディービルディング、エネルギー増強、花粉症対策など...