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ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

米中G2論は同床異夢、備えるべきは“新東西冷戦”?

南シナ海における中国の膨張・覇権主義と強圧姿勢がベトナム、フィリピンの反発をはじめ、アジア発世界中に緊張を齎しております。 今般のベトナム漁船沈没事件や東シナ海上空での我が国自衛隊機への異常接近にしても、自ら国際的信頼観醸成を否定する悪あがき度を増しています。 この裏に、オバマ大統領によるアジア歴訪による同盟国関係の強化、すなわち「再均衡(または軸足)政策」の再確認がありました。 しかしながら、その前に、昨年パームスプリングでのオバマ・習(米中)首脳会談において、「新型大国関係」構築、所謂G2合意論(中国との力の共存を容認し合う重層的談合)があった訳で、そこには、両立しえない明らかな矛盾があり、米国の二枚舌外交とも言えるものが見え隠れして居るようです。 この辺は、米有力紙フィナンシアルタイムスによる「オバマのアジア政策は紛らわしく曖昧」であって、棍棒を捨てたオバマ弱腰漂流外交が当事者能力と抑止力を喪失し、ロシアのクリミア併合に続く中国の力による現状領域変更の強行を生んでいると断じざるを得ません。 カンボジアなどの親中国派も含み、元来争いごとを回避してきたASEANでさえも、此処に至って...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第十八話:「南シナ海、ウクライナに見る中露問題。その共通点・相違点」

南シナ海パラセル諸島とスプラトリー諸島に関する領有権を巡る中国、ベトナム、フィリピン間の争いが緊張を高めております。中国は、60年代のベトナム戦争前後の混乱に乗じて、70年代にはパラセル諸島全域を掌握し、80年代終盤スプラトリー諸島の一部も実行支配下に置いています。一方、米軍がフィリピンの要請もあり撤退したあと、フィリピンが領有権を主張していたスプラトリー諸島のミスチーフ環礁を90年代中盤に占拠してしまいました。中国の狙いは、海洋権益の確保(資源埋蔵量と海洋交通の自由確保や漁業権拡大)と軍事力(特に米海軍のプレゼンスを殺ぎ、西太平洋進出の足掛かりとすること)の拡大にあるとみられます。もちろん同様趣旨での、尖閣列島保有権主張や度重なる我が国の領海内への不法侵入や、今春の根拠なき領空圏設定なども中国の確信犯的とも言える我田引水戦略の一環でしょう。   今回の唐突とも思える中国によるパラセル諸島周辺における海域石油切削作業開始は、明らかにベトナムによる対中抵抗の本気度を伺うとともに、先のオバマ大統領のアジア歴訪で発表した安保の重心をアジア太平洋に移すと言うピボット戦略の本気度も試す二つの目的...
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第十七話:「商船三井貨物船の拘束解除と対中危機意識」

中国上海市の海事法院が差し押さえていた商船三井の鉄鉱石運搬船が、総額約40億円と言う 供託金を支払うことで拘束が解除されました。 元々この問題は、1936年に大同海運が、中国企業から借り受けていた船舶が、 旧日本軍に徴用され、日中戦争時に沈没したことに端を発し、事後50年も過ぎた1988年に至って 中国側原告が、第二次大戦後大同海運を吸収合併した商船三井を相手取って訴訟を持ち出したもので、 2007年損害賠償金約29億円の支払い命令を出し、2010年の二審判決で原告勝訴が確定していました。 商船三井側にすれば、差し押さえが長引けば事業活動に影響が大きいし、最悪は船舶が競売に かけられるとの恐れもあり、圧力に屈して和解金を払う羽目になったようです。 この間、日本政府や官僚の出番がなかったのか、多くの疑問が想起されます。   まず、商船三井が大同海運を吸収合併した時、なぜ過去の債権債務まで十分な法務会計的精査を 行わなかったのか(そして、別途リスクフリーの道を選ばなかったのか)が問われます。 また、裁判に勝てる見込みがなく示談に持ち込むつもりだったなら、なぜもっと早い時期に、 少額でケリを...
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第十六話:「韓国船沈没事故に思う」

今般の韓国フェリー「セウォル号」沈没の大惨事に関して報じられているところでは、 事故が人災だったように見受けられ、それだけに多くの高校生を含む約三百人の犠牲者を気の毒に思い、 深く哀悼の意を表します。 事故初報では、貨客船が日本製とあったので、何かとギクシャクしている日韓関係の最中に、 また大きな頭痛を抱え込むのかと気をもまされましたが、その後間もない報道で、 日本から中古船を買った清海鎮海運社がこれを改造し、しかも客席を増やすべく 安全上危険視される造作により、本船の重心を高くしていたなどと分かって来るにつけ、 これは人災事故に違いないとの確信を抱いた次第です。   その後の内外諸報道によると、転覆の原因は、高速航行中の急旋回や事故時に担当していた 三等航海士が現場海域に不慣れだったことなど、極めて多岐にわたり、 また事故直後の緊急対策を巡っても、船長や多くの乗務員の不可解・無責任な行動や 海洋警察の初動態勢の遅れとか、政府に対する不信が高まる一方で韓国社会が抱える安全意識の 取り組みの不徹底など、複合的要因が重なって、起こるべくして起こってしまった事故のように 見受けられます。 な...
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第十五話:「国境なき環境問題について、もっと対外発信するべし」

目下、環境問題と言えば地球温暖化対策ばかりが報じられ、 温暖化ガスの排出量の削減目標や、欧米の金融業者・経済学者らの提唱する 排出量取引などが話題を呼ぶだけで、その主役はCO2に限った 論議が殆どですが、これには大いなる疑問を感じています。 まず、温暖化を決めつけるデータ源が、北半球の一部地域の気温のみで、 山頂の雪が解けたとか、北極海の氷が解けたとかの、 精々数年、数十年程度の現象を捉えた報告に過ぎません。 中には「海氷が解けて、海水面が上昇した」等と、ふざけたような記事や コメントをあちこちで見かけるたびに、世の中の常識・良識は いったいどこへ消えてしまったのかと思わざるを得ません。 氷の体積が水より大きいことは、理科好きの小中学生でも良く知っているように、 氷が解けたなら海面は下がる筈でしょう。 こうした素人的思い込みや、気象学者の短期的データ盲信、 あるいはそれに乗っかって、排出量の+-を、国家や企業間の取引材料にして 商売ネタにしようと企む金融筋の不逞な輩などに対し、 大きく異を唱える良識派が最近増えてきたことを逆に喜ばしく思う次第です。   良識派とは、地質学者や天文学者、...
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第十四話:「労働力不足と移民問題を考える」

日本における人口問題は、国家・産業の盛衰や食糧・住宅事情などに応じて、 昔から論議を呼んできました。 総じて戦前は過剰対策としてハワイやブラジル等への移民が奨励され、 戦後の経済成長期は、産業間の移動と農漁村から商工業都市への移住が 比較的機能して来たようです。しかし、ここへ来て少子高齢化の行き着く先を 短絡的に労働力不足に結び付けて、海外から労働者を招くとか、 移民受け入れの法制化の提議まで頓に喧しくなって来つつあり、 聊か冷静さや長期展望施策を欠く尚早論に危惧を覚える次第です。   人口構造に関しては、静態・動態両学問を踏まえた人口理論と 政治・経済・科学・文化各界の長期戦略が、総合的観点から 打ち立てられるべきものだと考えます。 総務省や厚生省の提示するほんの一部のデータだけを鵜呑みし、 しかも中身を読み違えているとしか思えないような論点を掲げて騒ぐだけの ジャーナリズムや、それらに踊らされる一部政治家に、我が国の未来を託して 良いのだろうか。特に「人口動態学」の専門家の提示する多角的観点からの 諸々のデータを殆ど目に出来ないこと、さらにそうしたデータを対比分析した 深みのある論...
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第十三話:「ハワイと日本とアメリカ・時事雑感」

このところ、ロシアのクリミヤ併合とウクライナを巡る東西冷戦の再発、 マレーシア航空機による謎の交信遮断・墜落が事故か事件かの報道混乱、 そして横田夫妻の孫、ひ孫との面談と北朝鮮との外交対話の再開、河野談話見直し問題と ハーグでの日米韓首脳会談の問題など、 また国内でも、聾唖ペテン師作曲家・ヤラセ事件、STAP論文捏造・リケ女騒動や アンネの日記事件、無差別殺人やベビーシッター事件等、あまりにも不可解な事象・事件が 続発しております。 海外絡みの問題点に関しては、いずれもアメリカの直接的ないしは間接的関与が 幾ばくか疑われ、レームダック化したオバマ政権の暗影を感じざるを得ませんし、 国内的には、マスコミ報道の詰めの甘さと個人情報秘匿義務感の 過剰度(持て囃す前に本人の素性や経歴をもっと探るとか、容疑者や犯人でさえ 、出生や国籍の解明がおざなりとなっている、例えば、在日を隠し日本名で書くだけとか。) から、臭いものに蓋をするかの姿勢も問題ではないでしょうか。   過日、ハワイ島とオアフ島へ二週間ほどの避寒旅行に出かけた折、 たまたまハワイの歴史を復習しながら、ふと想起させられたことなどから...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第十二話:「インドの光と影」

冬のインド(と言っても、日本の夏模様ですが)へ旅をしてきました。 今こそ、パキスタンやバングラディッシュと国を分かちあいますが、インダス文明を生んだ 古代都市圏として、またBRICS新興経済発展国の一角としても、古今を通じて世界の注視を 受けてきたインドは、アジアの一盟主に変わりはなく、中でも、長期に亘り 極めて親日的な国家・国民で居てくれることを忘れる訳にはゆきません。 動物・人類学者のお説によると、類人猿には大区分すると、攻撃的・闘争的なチンパンジー派と 友好的・防御的で愛の心情を持つボノボ派との二種に分かれるそうで、 人類にも同じような性癖が継承されているらしく、差し詰め中華・朝鮮両民族が チンパンジー系なら、日本・インド両民族はボノボ系と言えるのかもしれません。   現下のインドは、面積で世界第7位、また人口が12.5億で、中国に僅差で次ぎ世界第2位ですが、 45%が20歳以下なので、2030年には、間違いなく世界一の人口大国になると言われております。 観光ガイドの話では、結婚と家族関係を大切にする伝統があり、 特に結婚式の招待客も数百人を超え花火を打ち上げたり、万色のライトを...
ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)

第十一話:水、メタハイ、都市鉱山、人材…日本は〝資源大国”

「ミサイル撃ち合うだけが戦争ではない」実行する中国の経済侵略に対抗せよ ■「人」も資源 前回、日本期待の資源「メタンハイドレート」に少し触れましたが、日本に限らず 各国にとって、「資源」というのはとても重要な要素なので、ここに改めて述べたい と思います。 資源というと、つい石油や鉄鉱石とか、希少鉱石などを想起しがちで「日本は資源 に恵まれていない」と思う人が多いようですが、手元の「大辞林」をめくると「産業 を支える全ての要素のこと」とあります。つまり、「労働力や開発技術力、デザイン 力などのインテリジェンスを含むヒトそのもの」も資源の一つであり、突き詰めれば、 「与えられた天然自然物をいかに産業に生かし、人間世界の進歩に貢献するかを工夫 し努力する人間総合力」に行き着くのではなかろうかと考えられます。 「水と油」は馴染まないモノ同士ですが、共に資源であり、取引可能であり、中東・ カタールの水不足は日本の技術力(海水を淡水化し、深井戸を掘って地下水をくみ上 げたり、排水・下水処理から工業用水を賄ったりする水の活用・流用ノウハウ全般) で解決してあげるお返しに、日本が欲しい石油を手に入れる...
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第十話:フランス国際漫画祭での出来事について思う(ケン幸田)

フランスの田舎町アングレームでは、毎年「国際漫画祭」を開催し、漫画出版物が展示され、 優秀作品が表彰されるなど、有名な映画祭に準えて「漫画におけるカンヌ」として 世界的なイベントに成長してきました。 元来、世界最古の漫画「鳥獣戯画」を生みだした日本は伝統的にも漫画大国であり、 現代でも妖怪もの、活劇もの、ロボットものから少女漫画に至るまで、世界の漫画ファンを引き付けて、 まさにアニメも合わせてトップランナーを務めております。 これまでにも、水木しげるが最優秀賞を受賞したほか、多数の日本人受賞者を生んでいる イベントなのです。 毎年20万人以上動員しており、日本のコミケットに次ぐ世界二番目の大きな催事で、 あくまでも文化交流行事が建て前でしたが、先月末開催された今年のイベントは 韓国が政治利用を企み、従軍慰安婦関連の漫画作品を数十点も展示したことで、 これに過激に反発した日本のある民間団体が問題を惹起し、 一部世界に知れる事件となってしまったようです。   御存じのように、観光大国フランスには、世界トップの毎年8千万人を超える観光客が訪れ、 第二位のアメリカにも約7千万人が訪れているのに...
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第九話:近未来の世界と日本をどう読み解くか

オバマ政権は愈々「死に体」化し、内政に行き詰まるのみならず、外交まで極端な弱腰に転じ、 世界の警察官の役目を放棄する姿勢を見せ始めたのを横目に、中国の覇権主義に歯止めが 架からなくなって来ました。 中央銀行を欠くユーロは、EU内の格差拡大と求心力を損ね、今やロシアが中東問題を皮切りに 国際舞台に躍り出てきました。 クーデター粛清を軍主導で進める北朝鮮の中国離れに反比例して、韓国の中国へのすり寄りが 目立っています。 中韓が共に経済鈍化、内政不安を抱える中、ASEANの興隆が具現化しつつあり、 中東やロシア・欧州の日本再興を見る目が変わってきたようです。 こうした新しい動静の中、日本の対応策は選択幅が広がりそうな雲行きです。 ノイジーな中韓とは距離を置き、露朝や極東以外の多国家と友好通商条約を多角的に結ぶと 言った新展開も考えられる状況下にある訳です。 これまで進められてきた世界経済のグローバル化、すなわち経済の自由主義体制が崩れ、 その流れは、各国の国家主導型経済へ向かい、当然の帰結として、諸国が自国中心主義へと 転換を始めていると捉えられましょう。 その結果、覇権主義やゴリ押し経済主...
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第八話:21世紀は霊性の時代―伊勢は日本人の心の古里・未来への道しるべ

式年遷宮の翌年は「お蔭年」とされ、特別のご利益を授かるというので、初詣は伊勢神宮へ行ってきました。 まず、衣食住をはじめ、全産業を司る神である「豊受大御神」を祀る外宮に、 次いで、日本人の総氏神である「天照坐皇大御神」が祀られる内宮に参拝致しました。 深い森に包まれる参道に初日が差し込む神々しく清澄な空気と総ヒノキ造りの御正宮は、 有史1300年の日本国の伝統(日本人の心のふるさと、未来への道しるべ)を感じさせ、 心は澄み渡り、身も引き締まる雰囲気を醸し出しておりました。 お参りの後は、江戸時代の町並みが軒を連ねる「おはらい町」と賑わいを再現した「おかげ横丁」の 散策と飲食も楽しみました。 因みに参拝客は、通年平均では860万人に比し、昨年は遷宮と景気再興の所為もあり、 1500万人を突破したそうで、「お蔭参り」の本年は2千万人突破も見込まれるそうです。 「一生に一度は“お伊勢参り”」と駆けつける多くの日本人参拝客に交じって、 紅毛碧眼の方たちもかなり見かけたし、アジア系の言葉も多く耳にしたので、 我々が西欧や中東へ観光旅行をすれば、大聖堂やモスクに案内されるように、 今後オリンピック...
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第七話:望年所感:2014年は日本国飛躍の年

午年は“馬九行久(すべてが、久しく、上手く往く)”と言われ、縁起の良い平成26年を迎えるに当たり、 日本人が自信さえ取り戻せば、経済にとっても、国家政治外交にとっても、 この国が活路を見出して世界リーダーの一角を占めるように成り得るチャンスが大きいと思っています。 米欧のリーダーシップに陰りが出始め、それにとって代わろうと焦る中国も“専制君主制は必ず滅ぶ” という歴史の轍を踏み始めているように考えられるからです。 近時の史実を振り返ってみても、ナチスドイツがベルリンオリンピックのあと9年後に、 ソ連がモスクワオリンピックのあと、同じく9年後に消滅しております。 この伝で行くなら、2008年に北京オリンピックを開催した中国は2017年に体制崩壊すると 予測されるからです。 そうなるのを待つまでもなく、やはり新興アジアのリーダーとしての日本への期待と憧れは、 世界が注視するところでありましょう。 現にそうした論評を、内外でちらほら目にするようになっております。   今世界で2百有余の国家が存在しますが、有史上、英語でNationと呼称される 国家(一定地域に風俗習慣、言語、文化を共有し、歴...
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第六話:忘年余禄:日本人が特筆すべき2013年のニュース

忘年余禄   歳末に際し日本人として、嬉しく且つ誇り得るニュースを取り上げてみましょう。 まず、一番のヒットは経済・景気面で、アベノミクスが効果を発揮し始め、 国民を明るいムードに染め、気配力を高めることで、我が国全般の活性化が具現化して来たことです。 長年のデフレが終息し始め、消費が増え、円安、株高、物価高を伴って 企業の売り上げと利益に改善が見られたことでしょうか。 特に、お隣の中国と韓国が停滞、乃至は下向きの経済指標を見せ始めたのとは対照的に、 我が国のそれが上向き指向を示し始めたことが特筆されます。 併せて、ASEAN諸国が、外交・経済面で、官民ともに親日度を強め、 中韓包囲網を形成する事態の進捗は 我が国とっても心強いものがあります。 あとは、来年以降に景況の更なる高揚効果が期待できる第二弾・財政出動と、 第三弾・成長戦略次第と言えそうです。   二番目のヒットは、7年後の東京オリンピック開催決定でしょうか。 マスコミ報道では、若手スポーツ選手やタレントによるプレゼンテーション企画の成果を 大々的に取り上げていましたが、それも成功要因の一端ではあったでしょうが、 あくまでも日...
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第五話:「韓国・北朝鮮は国際ビジネス学の反面教師」

米国のニクソン元大統領が、何年か前、朝鮮半島人に関して、概略次のような言葉を残しております。 曰く;「朝鮮人は感情的で衝動的且つ挑戦的だ」おそらく、朝鮮戦争に巻き込まれた米国政治家や 軍人たちの一般的な印象が、その後も続いていたに違いありません。 実業界にあっては、経営者であれ、営業マンであれ、管理スタッフや技術、製造、サービス部門など、 あらゆる部門・分野でスムースに仕事を進めるには、短気、感傷論、非合理性、過激な自己主張、 手前勝手な説得などは、絶対に避けなければ、仕事や折衝が前向きに進まないことは自明の理ですから 、韓国人、北朝鮮人の弱点こそ、反面教師にすべきだと思われます。   極東アジアの国際史は、6世紀中国の覇権主義が始まった隋の王朝以来、 華夷秩序(中華思想、隋の煬帝が自らを世界の中心・頂点とみなし、軍政・文化パワーによって 周辺他国を圧し、君臨・支配する)に組み入れられるかどうかで、大きく違ってきました。 ご存知のように、推古天皇の摂政・聖徳太子は国家としての対等を主張し、中国が主宰する 独善的な世界秩序に入らず、統治の根本である「暦と元号」の強制を拒んだことで、 文明...