loader image
オメガ3脂肪酸のニュースと解説

内因性カンナビノイドと魚油 INSERMラフォルカデ博士

オメガ3系(EPA/DHA)多価不飽和脂肪酸(Polyunsaturated fatty acids:PUFA)に
鬱病(うつ)防止などの精神安定効果があることはかねてより、多数の研究報告があります。
しかしながら疫学的、経験的に理解されているオメガ3の効能も、
その作用機序が徐々に明らかになりつつあるのは最近のことです。

 

1.オメガ3が関与する内因性カンナビノイド(endocannabinoid:eCB)の働き:
脂肪酸バランス改善が決め手

オメガ3脂肪酸(EPA/DHA)が精神的行動異常をコントロールするメカニズムに関しては、
今年1月(2011年)にボルドーの*フランス国立衛生医学研究所(INSERM)の
ラフォルカデ(Lafourcade)博士らが、オメガ3欠乏食を与えたマウスによって
内因性カンナビノイド(endocannabinoid:eCB)がシナプス近傍で局所的に蓄積することを
確認しています。
カンナビノイドはマリファナ活性成分類似体の総称で、大麻の学名(Cannabis sativa)に由来。
カンナビノイドの中枢神経を刺激する幻覚、興奮成分は類似物質が人体にあることが知られており、
内因性カンナビノイド(endocannabinoid)と呼ばれます。
脳の発達や精神神経の興奮、沈静における脳内作用の研究で、最近10年間、最も注目されている物質。
この研究で注目されるのは食生活における多価不飽和脂肪酸(Polyunsaturated fatty acids:PUFA)の
摂取比率が体内での脂肪酸組成比に大きく影響することを立証していること。

ラフォルカデ(Lafourcade)博士らは
オメガ3とオメガ6の比率が1:1の伝統食が、最近では1:15近くまでバランスが崩れている。
これによりオメガ3の機能が損なわれ、内因カンナビノイド(endocannabinoid:eCB)の
神経コントロール機能を阻害していると指摘しています。
近代食は青魚などのオメガ3摂食が減じ、リノール酸食用油を使用する加工食品が溢れて
脂肪酸摂取バランスが大きく崩れています。
「オメガ3栄養素の欠如は内因性カンナビノイドの機能を阻害する:
Nutritional omega-3 deficiency abolishes endocannabinoid-mediated neuronal functions」
ラフォルカデ(Lafourcade)博士ら、ボルドーの国立衛生医学研究所グループは、
ごく最近(2011年11月)にも恐怖などに関与するといわれる扁桃体(amygdala)における
内因カンナビノイド(endocannabinoid:eCB)の多様な働きについて論文を発表しています。
「扁桃体における内因性カンナビノイドの多様な働き:
Polymodal activation of the endocannabinoid system in the extended amygdala」.
*Physiopathology of Synaptic Plasticity Group Neurocentre Magendie Bordeaux Cedex France.

(注)2008年に独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と国立大学法人群馬大学が、
脳内マリファナ類似物質の内因性カンナビノイド(endocannabinoid)が
発達期の脳で興奮性神経伝達を抑制する作用のあることを発見し注目されました。
発達脳における抑制の仕組みの解明は、子供の脳神経の健全な成長に非常に重要。
青さかなの魚油が「頭の良くなるオメガ3」と言われる根拠になっています。



2.心的外傷後ストレス障害治療(PTSD)にオメガ3が有効

様々な恐怖体験により発症する心的外傷後ストレス障害(Post-Traumatic Stress Disorder:PTSD)。
交通事故の加害者、被害者に多く見られますが、2011年のように大震災、原発事故など
大事件が多かった年は急増が予想され、治療とメンタルケアの必要性が高まっています。

先月(2011年10月)の第107回日本精神神経学会において国立精神・神経医療研究センター室長および
国立病院機構災害医療センター精神科の松岡豊博士はオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)によりPTSDの
精神的苦痛が緩和される可能性を示唆しました。

交通事故により心的外傷後ストレス障害を発症した患者に魚油のオメガ3カプセルを投与。
12週間観察することにより、マーカーとなる血清中の
脳由来神経栄養因子(Brain-derived neurotrophic factor:BDNF)値が次第に上昇することを確認。
脳由来神経栄養因子(BDNF)はバーゼル大学(スイス:University of Basel)の
アレン博士(Dr. Yves-Alain Barde) が1982年ブタの脳から生成したペプチド。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)により減少することが知られています。

今回の松岡博士らの調査は少数例ですが、2013年秋完了を目指して身体外傷患者140例を対象に,オメガ3を投与。
血清中BDNF値の変化による心的外傷後ストレス障害(PTSD)の精神的苦痛緩和に関する研究を続行中。
オメガ3脂肪酸(EPA/DHA)のPTSD治療に期待しています。

松岡博士らは動物による実験研究で,
オメガ3脂肪酸(EPA/DHA)が心的外傷後ストレス障害に
密接な関係を持つといわれる海馬の神経新生を亢進し,BDNFが増加することも確認しています。
これは2009年に富山大学大学院の井ノ口馨氏がセル(Cell)誌に発表した論文を確認したもの。
海馬は記憶や情報整理をする脳中器官で、細胞分裂を繰り返す神経細胞が集積しています。



3.オメガ3脂肪酸(EPA/DHA)は最も酸化し易い不飽和脂肪酸:過酸化脂質は凶器

オメガ3脂肪酸(EPA/DHA)は多価不飽和脂肪酸(Polyunsaturated fatty acids:PUFA)の中で
最も酸化し易い脂肪酸。
過酸化脂質、トランス脂肪酸は細胞膜の脂質バランスを悪化させ、動脈硬化、
神経伝達物質阻害の原因となります。
新鮮な魚油摂取が重要な選択といわれる所以です。
お子様の「頭が良くなるサプリメント」が逆効果にならないように、ご注意。
新鮮な魚は良い香りがします。いやな臭いは過酸化脂質。
しょうが、ネギ、ニンニク、ハーブ、梅干は味を引き立てるスパイス。
料理教室でこれ等を臭いを消すためのスパイスと説明する調理人が居ますが、それは邪道。

老化、癌を招く過酸化脂質(ペルオキシド)の過剰摂取
老化、癌を招く油脂過剰症は過酸化脂質(ペルオキシド)の過剰摂取: 食用油の酸化防止法 老化、癌を招く油脂過剰症は過酸化脂質やトランス脂肪酸により発症します。 過酸化脂質(ペルオキシド:peroxide)とトランス脂肪酸は親戚。 一般的には同

歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と一線を引く点では同じです。

 

シトルリンZ-100%純国産L-シトルリンと亜鉛酵母

「ブドウ・レスベラトロールとL-シトルリンのコラボレーション」

「ナイトロパワーDSP」はこちら。

レスべはブドウ・レスベラトロールですがイタドリ由来のものや、医薬品目的に化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。過剰摂取が不要ですから安全性や効能はブドウを食するのと同じです.
天然のブドウが持つブドウポリフェノール・レスベ:タマネギのケルセチン、CoQ10を配合し、天然ブドウ同様の日常的分量で大きな効果が期待でき、長期使用の安全性が確保されています.強い抗酸化作用は白い美肌作りにも最適.乳がん発現を阻害するブドウ・レスベラトロール

 

朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」
発売15周年記念のレスベが値下げ.親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ.
2ヶ月分が会員価格で1899円(税込).
大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました.

 

「エパフレッシュ-BS」トランス脂肪酸フリーのDHA+EPA