:::日本人がんばれ!!!:::
第三十二話:「家族旅行は観光立国の鍵となる」
日本の観光ではお財布の心配がなく、楽しめるのは幅広い所得層に
対応している外食産業だけ。
これも宿泊施設やレストラン、料理屋となると問題が無いわけではない。
日本人よりアルコールに強く、伝統文化を持つ欧米人には
酒類の値段が高すぎる。
酒好きの外国人には対応できない。
家族の絆を深める機会に宿泊旅行ほど有効な手段は他には少ない。
海外先進国の観光地には幅広い所得層に対応できる仕組みがあり、
当然ながら家族旅行の比率が高い。
家族単位で利用できる動物園などには「大人2人に子供2人」、「大人2人に子供3人」、
「大人1人に子供2人」など多様なセット料金。
割安な宿泊施設も沢山あり、三食の食事つきでない限り、部屋単位の契約。
日本のように一人いくらで請求されることはありません
割安な移動手段である自家用車、レンタカーをバックアップする
インフラとして高速道路は無料が多く、ガソリン税も日本では考えられない低率。
要するに家族旅行の負担を少しでも低減することが考えられています。
日本では家族3-4人で旅行をしたり 娯楽施設へ行くのは
中の上以上でないと経済的負担に耐えられません。
交通費、高速道路料金、ガソリン代、宿泊費。
どれをとっても世界一に近い高額。
公共に近い施設まで以上に高い入場料。
後進国、発展途上国の手法のままだが、日本は自称先進国。
日本のJR、空路、フェリーなどの運賃や宿泊費の異常な高さ。
5人、6人の家族で旅行すれば巨額な費用がかかります。
昨今の外国人観光客の急増はあくまでもビザ条件の緩和、円安、格安航空な運賃、
宿泊費、交通費などの大幅割引などで経済的的負担が軽くなったから。
均一化しつつある先進国の様々な文化も、日本には独自色が沢山残っており
外国人には非常な魅力だろう。
それでも来日できるアジア人は一定以上の所得層以上に限られており、誰でもではない。
あらたに所得が増えた層が来日しても、リピーターが多くなければ2,500万人の目標には
程遠い。
日本の物価体系構造の改革は難しい。
これ以上のサービスは難しくなるであろうから2,000万人を超えるころから頭打ちになるだろう。
日本人自身が住み難く、満足出来ない国に外国人は魅力を感じない。
外向けの政策を特別に考えずとも憧れの国を作れば自然と人は集まる。
日本で経済的弱者と言われるほどの収入も無いのが近隣諸国庶民の実情。
観光立国プランの主目標とする中国人訪日観光客を除けば、日本の基準では低所得者層。
日本では年々崩壊した家族が増加し、高齢者、幼児を巻き込んだ
悲惨な事件が後を絶たないが、家族旅行によって家族の絆(きずな)を強めてもらいたいと
願うのは筆者だけだろうか。
初版:2010年8月13日
復刻:2014年6月
しらす・さぶろう