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デング熱から身を護る: 殺虫剤の生態系破壊に日米の思想相違が

精油が蚊の忌避剤(repellent)となるレモンユーカリ(Lemon Eucaly:Corymbia citriodora)
(オークランド動物園:NZ)

デング熱脳炎騒動は関係者によれば大陸や熱帯の感染症へ日本人が関心を
持つようになった良い機会だったそうです。
デング熱脳炎は遺伝子型にもよりますが、発症程度は免疫力、抵抗力により様々。
医療機関の世話にならない軽症や全く発症しない人がたくさんいます。
デング熱脳炎の知識が普及していなかったために、すでに症状不顕在の感染者が
全国にウィルスをまき散らしてしまった可能性を否定できません。
定着する(していた)可能性が高くなりましたから、蚊の駆除と、刺されない工夫がすべての国民に
必要な状態となりました。
デング熱はやや症状が重くなる3型が世界各国で急増中といわれますが、
蚊が媒介するウェストナイルウィルス対策に注力する米国の防御策は色々な意味で
世界をリードしています。

ブドウレスベラトロールが免疫細胞強化のカテリシジンを活性化
ブドウレスベラトロールが防御する微生物感染症: ブドウレスベラトロールが免疫細胞強化ペプチドのカテリシジンを活性化 1.カテリシジン(Cathelicidin;CAMP)を活性化させる化合物の探求 研究者らのターゲットは白血球などの免疫細胞

感染症に負けない体づくり.免疫力強化には天然のブドウレスベラトロールが最適.
(この記事の商品写真は2014年8月にテキサス州ヒューストン在の
サルバトーレ松波さんが取材したものです)。

 

 

1.米国と日本の基本的相違は殺虫剤(pesticide)と忌避剤(repellent)の使い分け

日本の防蚊事情は基本的には米国と変わりません。
残念ながらこの分野も他産業と同じく欧米技術の導入から始まりました。
蚊の殺虫方法で米国と日本が基本的に異なるのは生態系破壊に対する思想。
広大な自然に接して生活することが多い米国人。身近に多くの動物が生息しています。
大自然との共生が日本人とは異なる思想を必然的に生みだしたのです。
欧米の基本的思想は野外では有害生物を近づけない忌避剤(きひざい:repellent)。
殺虫の場合はターゲットの有害生物以外は殺さない工夫。
殺虫剤の野外使用法を誤ると人体を害するばかりでなく自然界の秩序を破壊するからです。
ベトナム戦争で枯葉剤を使用し大自然に壊滅的打撃を与えた悪夢も忘れられないのでしょう。。
そして室内が殺虫剤(pesticide)。室内に侵入する有害生物は壊滅させます。
日本では人体への毒性防止には比較的関心が高いようですが、自然環境への
配慮はあまりありません。
害虫駆除も公園、ゴルフ場などでは広範囲に殺虫剤(pesticide)を散布します。

最新の米国防蚊剤4種.
(写真上段左端)微生物を利用したボーフラ退治(殺虫剤:pesticide).
(写真上段中)肌に塗布する化学合成剤ディート25%(忌避剤:repellent)
(写真上段右端)天然植物成分のアロマキャンドル(忌避剤:repellent)
(写真最下段)蚊を誘引するキノコの香りオクテノール(Octenol)
この4種以外はほとんどが合成ピレスロイド系の様々な成分を使用したスプレーなどの殺虫剤です。
殺虫剤を屋外で使用するのはピンポイント。他の生物に危害を与えないようにしています。

 

2.蚊の撲滅は幼虫から:微生物を利用した殺虫剤(pesticide)

欧米で関心が高いのは微生物や植物成分を利用した殺虫剤と忌避剤(きひざい)
ボーフラ退治に使用されているのは細菌のバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis )。
蚊幼生の殺虫剤というより、安全性の高い天然の農薬として普及しています。
この菌は蚕(かいこ)に取りつく細菌として日本人の石渡氏が発見したことで著名ですが
特性を解明し、様々な分野へ実用化したのは日本人ではありません。
赤痢、ビタミンのオリザニンも日本人の発見が最初といわれますが、
いずれも詳しく特性を見出した海外の学者のほうが有名という、いつものパターンです。
設備や研究予算の規模が異なっているのでしょう。

(写真上)微生物を利用した殺虫剤(pesticide)
右に価格がありますがアロマキャンドルも含め合成ピレスロイドに較べれば高価格。

バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis) は土壌に含まれる細菌。
有害昆虫幼生の消化管に入り込み細胞を破壊します。
150種類くらいの対象が研究されているようですが、ターゲット害虫以外に
有害性が少ないのが特徴。
目標別にいくつもの変異株があり蚊の幼生(larvae:ボーフラ)には
Bacillus thuringiensis serovar israelensis が使用されます。

バチルス・チューリンゲンシス(BT)は農薬関連、遺伝子組み換えの媒介に歴史があります。
ただし人間への安全性には様々な見解があり、疑問を呈される部分もあります
近い親戚といわれる細菌にセパシア菌があり、無農薬栽培に使用されますが
人体への有害性が問題となっています。

 

3.天然植物成分シトロネラのアロマキャンドル(忌避剤:repellent)

 

アロマキャンドルには蚊を忌避(きひ)するシトロネラ精油(エッセンシャルオイル)を使用します。
シトロネラ(citronella:Cymbopogon nardus)は熱帯アジア原産。
野原に雑草のごとく繁茂する、レモングラス(Cymbopogon citratusと同属のイネ科植物。
牛には有毒で放牧のエサとはならないことで知られます。
日本は安価なピレスロイド系渦巻蚊取り線香と電気蚊取り線香が主流でアロマキャンドルは
なかなか普及しません。
雑草ですから安価ですが忌避剤(repellent)というのが国民性に合わないのでしょう。
日本では幼児などが愛用するシトロネラ含有ゴムリングが普及しています。

(写真上)シトロネラに匂いも形も極似するレモングラス.(カンチャナブリ:タイランド)
シトロネラにはレモングラスのような食品としての有用性はありません.

 

4.レモンユーカリ(Lemon Eucaly)エッセンシャルオイル(忌避剤:repellent)

欧米には植物成分のレモンユーカリ(Lemon Eucaly:Eucalyptus citriodora)
(Corymbia citriodora)を使用した忌避剤(repellent)があります(トップの写真)。
日本ではごくマイナーですが南アフリカで製造(?)された
レモンユーカリ精油のスプレーが輸入されています。
価格が現地の3倍以上はしますから通常サイズ600mlのスプレーで、6,000円以上。
使用頻度の高い人にはとても使い切れません。
忌避剤は殺虫力がありませんから他の有用動物 、昆虫やペットに優しい 素材。
忌避効果が高いレモンユーカリ精油はもっと使用されてよいと思います。

 

5.蚊を誘引する天然素材由来のオクテノール(Octenol)

 

オクテノール蚊誘引剤(mosquito attractants)の交換カートリッジ(上)とトラップ(下)

米国では食用キノコ(マツタケ、ブラウンマッシュルームなど)やレモンバームから抽出した
オメガ系脂肪酸のオクテノール(Octenol:1-Octen-3-ol, octenol)を
蚊の誘引剤(mosquito attractants)として使用します。
この素材の臭気は人間の汗や呼気に近く、それを目標に誘引された蚊をトラップで一網打尽。
20日から30日くらいでカートリッジ化されたオクテノール(7-8ドルくらい)を交換します.
ホテル、レストランなど営業用に適しますが、個人用ではやや高くつきます。
トラップへの誘引法にはオクテノール以外にもいろいろな誘引剤(mosquito attractants)があります。
かってはオクテノールが効果を発揮できない地域の場合は人の呼気を模した
2酸化炭素で蚊を誘引するルレックス(Lurex:ブランド名)が推奨されましたが
ルレックスをセットするトラップ機器は小型の2酸化炭素ボンベを装着するため
200ドルから300ドルを超えます。
(日本に輸入されると現地価格の5-10倍となり20万円を超える機器もあります)
かっては地域によって使い分けていたようですが、気候が変化している現在は
オクテノール有効範囲が広がっており、手軽なオクテノール愛用者が増えているようです。

 

6.除虫菊テルペノイドのピレトリン(Pyrethrin)殺虫剤(pesticide)

ピレスラム(Pyrethrin)と呼ばれる除虫菊
(シロバナムシヨケギク:Chrysanthemum cinerariaefolium)
の成分ピレトリン(Pyrethrin)は蚊など小昆虫駆除の草分け。
欧米でこの除虫菊の有効成分ピレトリンを化学合成し世界に広まりました。
いまや化学合成されたピレスロイドは世界的な小昆虫殺虫剤。
ただし、欧米では蚊駆除の殺虫剤は室内か野外ではピンポイントで使用しますので
基本的には天然素材にこだわりません。安全性に差異を認めないからでしょう。
日本の蚊の駆除は「金鳥」ブランドを販売する大日本除虫菊(株)創業者が
米国より除虫菊 を輸入した1890年代が始まりといわれています。
日本には天然のピレトリン(Pyrethrin)に他の植物成分を混合した蚊取り線香が
金鳥ブランドで現在でも売られていますが目的は定かではありません。
ピレトリンは昆虫や爬虫類などの神経細胞受容体に作用するテルぺノイド。
人間の神経細胞受容体には作用が小さく安全性は高いとのメーカー情報はありますが
除虫菊は食品ではありまませんから天然でも合成ピレスロイドと同様な取扱い注意が
必要と考えられます。
天然成分を謳った家庭用の製品には合成化学剤ピレスロイド系も配合し、
実際に有効なのは天然成分ではなく、ピレスロイドではという疑わしい製品もあります。

 

7.世界の殺虫剤はコストパフォーマンスの良い合成ピレスロイド系(スプレー写真)

 

(写真上)
合成ピレスロイド系プラレスリン(Prallethrin)を0.04%、
シフルトリンを0.03%)を使用したスプレー殺虫剤。
ピレトリン、アレスリン、フラメトリン、フタルスリン、レスメトリンなど
蚊を殺虫する合成ピレスロイドには多様な化合物が作られています。

(写真上)
蚊を瞬時にノックダウンする効果のあるピレスロイド系アレスリン0.25%にプラレスリン0.15%配合

(写真上)蚊の殺虫剤はエアロゾルで合成ピレスロイドを噴霧するスプレーが主流。
日本ではスプレーに加え蚊取り線香代用のピレスロイド加熱燻煙器が普及しています.

(写真上)アリ、ゴキブリ、クモなど室内に侵入する害虫退治の殺虫剤.
ピレスロイド系では最も安全性が高いといわれるデルタメスリン(Deltamethrin)使用.
デルタメスリンは世界で最も広く使用されているといわれるピレスロイド。

(写真上)蚊のみならず多種類の害虫(110種と表示)対象に裏庭や園芸畑全体に使用する
ピレスロイド系殺虫剤野外スプレー.
(写真下)セバン(Sevin)のブランドで知られる安価なカルバリル(Carbaryl)殺虫剤(5ドルくらい).
ユニオン・カーバイド(Union Carbide:現在はバイエル)が開発した可逆性コリンエステラーゼ阻害剤.
開発会社のネーミングでカーバメイト系(carbamate)殺虫剤と呼ばれる.
カルバリルはピレスロイドに次ぐメジャーな知名度の殺虫化合物.

 

8.広大な自然に囲まれて動物と共生するためには(忌避剤:repellent)

 

「人の生活圏に入らないでください」という思想から生まれた忌避(きひ)素材の塗布スプレー.
フェンス、住居開口部やデッキに塗布します。すべて天然原料を使用しています。

(写真上左)
ヘビの忌避は
シナモンオイル(Cinnamon oil)28%、
クローブオイル(Clove oil)0.5%、
シダーオイル(Ceder oil)2.0%
(写真上右)
シカ、ウサギの忌避は
乾燥血液(Dried blood)0.0024%
腐卵エッセンス(putrescent whole egg solid)0.0024%
ガーリックオイル(garlic oil)0.00048%

有害動物を接着剤で張り付けてしまう方式.日本でも類似商品が販売されています。
噴霧しませんから人をはじめペットなどへの安全性が高い商品.
左が殺鼠剤.トムとジェリーの漫画キャラクター、トムキャットがブランド.
右はサソリ、ゴキブリ、アリ用.殺虫剤は使用せず誘引剤でおびき寄せ接着する方式

歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と一線を引く点では同じです。

 

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