アサイーナ(アサイー・ベリー)の抗酸化作用
赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(6)
ビルベリーを凌ぐ(しのぐ)最強の抗酸化フルーツ
1.アサイー(Euterpe oleraceae)とは
アサイー(Euterpe oleraceae)はアマゾン川とその支流の流域や河口に分布する
エウテルペ属のヤシ(椰子)。エウテルペ属は湿地を好みます。
幹は細く、数本が同根で生えることがほとんど。
生産地では若い幹の芯材を主食に用います。
先住民はアサイー椰子の様々な部分を食材としていましたが、
永年にわたり強壮強精に役立つ健康食品としても認知されていたようです。
アサイー・ベリーと呼ばれる果実は熟するとフラボノイドのアントシアニン
が発生し赤紫色になります。
この果実部分が健康食材として米国中心に広まったのは古い話ではありませんが
いまではポピュラーな飲料やジャムとして老若男女に広く愛用されています。
2.健康に寄与するアサイー・ベリー(Euterpe oleraceae)の主要成分
アサ―イーに最も多いのがポリフェノールのフラボノイドと脂肪酸類。
特に紫色色素のアントシアニンとオリーブオイルで知られる
オレイン脂肪酸(オメガ9)が豊富です。
アサイーのアントシアニンには多数の種類がありますが、いずれも活性酸素に対し
生体利用率の高い抗酸化能力を持つことで知られています。
重要成分は上記に加え、微量のアルカロイド、テルぺノイドが検出されています。
アサイーの抗酸化ポリフェノールの生体利用率は日常的な食品中で最強といわれ
ブルーベリーの5倍以上、ビルベリーの2倍以上といわれるアントシアニン・ポリフェノールの
抗酸化能力が眼、髪、肌の健康維持に期待できます。
アサイーの抗酸化値を表現する*ORACユニットは102,700μmol TE/100g
ビルベリーは48,320 μmol TE/100gです。
ただし*ORACで表示された数値で抗酸化力を比較するのは単なる目安。
実際の抗酸化力は体内で能力を発揮する生体利用率ですから、疫学的に証明されるべきものです。
アサイーはブラジルや南米で永い歴史をもって疫学的に最強の抗酸化能力をもつことが
示されています。
*ORAC:Oxygen Radical Absorbance Capacity:酸素ラジカル吸収能
アサイー・ベリー・ハードカプセル(アサイーナ)
*アントシアニン類
アントシアニン(anthocyanins)総量:約3.2㎎/g(乾燥状態)
プロアントシアニジン(proanthocyanidins)総量:約12.9㎎/g(乾燥状態)
その他のフラボノイド、フェノール酸(phenolic acids)も多数含有されます。
プロアントシアニジン (proanthocyanidin)はアントシアニンの前躯体で、
多重ポリフェノール類(ポリマーポリフェノール)の縮合型に分類されています。
*脂肪酸
オレイン酸:約54% (ステアリン酸を含む)
パルミチン酸:約27%
*アミノ酸
アミノ酸:乾燥重量の約7.6%、19種類が分析されています。
*多糖体
cyandin 3-glucoside
cyanidin 3-rutinoside
3.アサイー・ベリー・ハードカプセル(アサイーナ)の摂食法
アサイーは永らく、生産地の食材をして愛用されていましたが、米国人たちによって
2004年頃よりサプリメントが作られるようになりました。
一般的に米国では過剰な推奨摂食量がスタンダードのようです。
日本人が1日に摂食する平均ポリフェノール量は2-300ミリグラム.
そのあたりを基準としてアサイーナ(アサイー・ベリー・ハードカプセル)の場合は
1カプセルを推奨しています。
アサイーナはドライ・アサイー・ベリーパウダーが1カプセル500㎎です。
アサイーの健康効果の主たる部分は第2項のようにアントシアニンですが、有効成分として
微量のアルカロイドが含まれます。
アルカロイドは医薬品として使われる成分ですが、毒性との両刃機能があります。
食材としての長い歴史を超えた分量の摂食には安全性が保証されていませんから
現在の米国発推奨摂取量は裏付けのない分量です。
また原住民が摂取している量も原住民の幼児がトラブルを起こすケースが
良くある(あった)という報告があります。
摂食経験期間が短い日本人は永い摂食の歴史を持つブラジル国民の食材としての
1日摂取量を大幅に下回る必要があります。
4.アサイーのカプセルが「アサイーナ」
アサイーナは大きめのカプセルで封入されています。
ハードカプセルで密封されたアサイーは500mg.
酸素から隔離されて変質を防ぎます。
初版:2014/10/10
改訂版:2017/11/01