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世界の健康と食の安全ニュース健康と食品の解説

長寿社会の勝ち組となるには(その16): 医者により廃人にされた腎不全患者:偽AI健康情報にご注意
医者により廃人にされた腎不全患者:偽AI健康情報にご注意

2016年11月の米国大統領選が終わり、世界規模で様々な話題が広がりましたがその一つがロシア発のフェイスブックによる偽情報の拡散。
選挙の結果に重要な影響を与えたといわれます。
時代を反映した事件ですが、日本でもスマホ、パソコンに大量の偽造健康情報が拡散している事件が摘発されました。

DeNAの経営する横浜スタジアム(HPより)
DeNAのWELQに端を発した盗用健康情報や偽造健康情報の発覚は、サイバーエージェント、リクルートHD、ヤフー、KDDIが、同様な健康情報サイトをクローズする拡がりとなり、大量の偽造、盗用健康情報がネットに溢れていたことを国民が知るところとなりました。
政界、医学界にはよくあることでしょうが、健康産業界に偽造、盗用健康情報が流布されるとは先進国では類例を見ない、おかしな事件ですが、背景には省庁、大企業、学者、研究者などの権威を盲信する日本独特の土壌があります。
マスメディアのコンテンツ、有名人の推奨などに何の疑義も持たない純粋な国民性も企業の不正が蔓延(はびこる)原因でしょう。

 

1.双方向AIと一方向AI(Two way & One Way)

近年の情報操作を目論む者の偽情報戦略はSNSやAIの浸透とともに、Discord(ディスコード)や*ChatGPTを通じて市民レベルにまで

拡大する危険性があります。

健康情報に関しては「一方向AI」で多様な偽情報が流されていますが、ChatGPT利用の場合でも、AI情報収集後の段階で改ざん、あたかも真実かのように編集されて回答される危惧があります。

*Chat Generative Pre-trained Transformer

 

我が国のITはハード面では世界的レベルであっても、ソフト面で発展から取り残されていますから、大多数の国民には進化した

様々な「一方向AI」の偽情報に踊らされる危険を回避する能力がありません。

真偽を見分けるには英語力、高度な理解力(リテラシー)が必要です。

国民が偽情報に侵されないために、国家がやるべきことはAIによる偽情報や不正使用、詐欺などを「とびぬけた重罪」とする

法律を作ること。

送られる情報内容を制限付きにすることは不可能に近いですから関連法の整備が出来るまでは、様子見すべきでしょう。

 

欧米で懸念されていることは国家や企業の機密漏洩。

すでに2023年4月に米国の19才の州兵がチャット仲間と楽しんでいた「双方向AI」のDiscord(ディスコード:ChatGPTの前駆体といわれる)で、自身の存在感を示すために、担当する職務で知り得た国家機密を漏洩。

極秘の希少テーマでしたから、友人らがSNSで拡散。

大騒ぎとなり、発信者の州兵が刑事事件として逮捕される事態となっています。

 

2.公平で信頼できる健康情報と危険な健康情報

AI機器やChatGPTを含めたマスメディアにあふれる一方的な劇場型商法を信じての誤った食生活が永続する危険度は計り知れません。
最も気を付けるべき宣伝文言(コピー)は
「重要成分の体内生成が加齢により減少しています」
「食事からでは必要量の摂食が不可能ですがxxxは
レモン50個分、鰯xxx匹分、マグロの切り身xxxg、ワイン50杯分の摂食ができます」
「体感度が他とは違います」
「日本人の食生活は欧米とは異なりますからxxxは食べても安全です」
このような記述がある宣伝や解説は長期的な安全性に疑義を持つべきでしょう。

サプリメントによる補助に食生活とかけ離れた大量補充は危険なだけです。
死亡事故の実例は数多くあります。
また体が怠け者になる自己免疫力の低下はサプリメントによることが少なくありません。

 

出血性脳卒中リスクを高める合成VEサプリメント
米国では厚生省が主体となって大学や研究機関とともに、健康に良いといわれる食品や ビタミン、ミネラルの効能や安全性を大規模に調査、分析をしています。 10年以上の調査期間、数万人、10万人を超える動員は行政の資金的協力なくしては不可能。 うら
偽健康情報を発信するステマとは
長寿社会の勝ち組となるには(その2更改): メタアナリシスされた健康情報こそ勝ち組長寿への道  信頼できる健康情報はハーバード大学医学部公衆衛生学科、公平な米国HHS発がベスト 日本は公平、公正な健康情報を得ることが至難な社会的仕組みですが

健康情報が溢れている中で米国政府情報は公平で、信頼できますが、民主党政権とビッグファーマが緊密な関係であることは心すべきでしょう。

 

3.医者により廃人にされた腎不全患者

悪質な商法の顕著な実例は自己治癒力が機能しなくなるのを承知で患者を廃人にした「歌う医者」事件が有名。
腎不全の患者紹介で「歌う医者(ギター伴奏で歌うのが趣味)」と通称された医師が病院などと語らって劇場型の不正事件を起こしたケース。
腎不全初期に必要なアドバイスもせずに、医院、病院の売上目標が1か月40万円になるように患者の透析回数を不必要に増やし自己治癒力を喪失させていました。
蛋白を減らしエネルギーを失わない食生活で腎不全進行を極力抑える段階にもかかわらず、結局は重度の透析法でなければ生きていけなくなりました。
人間の体は死ぬまで自己治癒力を持っています。
加齢や疾病でそれが低下した時に補うには適量でなければなりません。
過剰な摂食が続けばせっかく保持していた自己治癒力が機能しなくなります。
体が全くの怠け者になるわけです。

しかしながら適量の決定は人それぞれですから不可能なほど困難。
安全な摂食量は最低でも100年以上の歴史を持つ食材の食生活から推定するしかありません。
また体内生成できない必須アミノ酸、必須脂肪酸なども過剰摂食に関しては安全性が保証されません。
たとえ、それの含有食材が1,000年の歴史を持ったものでもです。
肉、魚、マメ、野菜、キノコなどに多くの有害実例があります。
最も重要な配慮は有用な食材といえども同じものを食べ過ぎないことです。

 

4.逃げの定番「日本人の食生活は欧米とは異なります」

加工肉や魚の保存と発色に使用される亜硝酸ナトリウムは発がん物質として先進国では使用禁止の動きが活発ですが日本では
(ごく一部の業者を除いて)無視されています。
テレビ番組では御用学者が生産会社保護の劇場型解説で「日本人は加工肉摂食が少ない」心配することはないとの解説。監督官庁まで便乗しています。
加工肉だけなら確かに欧米人より少量でしょう。
ところが亜硝酸ナトリウムはたらこ、いか、魚卵など水産加工品にも多用されています。
日本人の累積摂取量は欧米人並かそれ以上でしょう。

 

 

 

 

 

5.日本初のCoQ10サプリメントが販売中止された理由

 

ノギボタニカルが日本最初のCoQ10やヒアルロン酸サプリメントを売り出したのは17年前。
その後7-8年でブームとなり、なだれ込むように参入した企業が「加齢で体組織のCoQ10は半分以下に減少します」との
コピーを溢れさせたおかげで、美容などに必要以上の大量摂取する人が急増。
危険な状態となったために販売中止とせざるをえませんでした。

CoQ10やヒアルロン酸は体のあらゆる部分に存在するありふれた成分。
しかるべきビタミンやアミノ酸とともに適量の摂取をするならば効果もありますが微量で十分。
体内生成する物質の過剰摂取は「過ぎたるは及ばざるごとし」「百害あって一利なし」です。
エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは:

 

 

CoQ10販売当時の広告

ダイエットや美肌、白肌など美容のサプリメントとED治療は過剰摂取が事故につながるケースの多い分野。
過剰摂取で様々な副作用が体に現れるようになり、死者が出ることも珍しくありません。
重篤な障害の多くは肝臓、腎臓など臓器とホルモンなどの分泌異常。
「体感度が違います」など、安全性を無視した大容量を強調するコピーがあれば要注意。
数百年を超える永い摂食の歴史を持つ成分はドイツなどが先導して推奨摂取量を提唱していますが、対象は食材など狭い範囲に限られています。
多くは安全適正な摂取量が決められませんから、表現も断定、確定的ではありません。
「体感度が違います」のコピーは過剰摂取の危険性ばかりでなく、違法な医薬品混入の例が数多いことにも注意しなければなりません。

マスメディアによる情報操作の好例



6.(参考)薬品汚染された養殖魚生産者の錦の御旗は資源保護

 
上の写真は出荷量が急増している養殖クロマグロの幼魚(関東での呼称はメジマグロ)。
(写真はイメージですので天然です)
日本で消費されるクロマグロの半数以上が養殖マグロといわれます。

養殖魚は産地により飼育法が異なりますが「抗生物質」「抗菌剤」「飼料」の使用法、使用量に安全性が欠けることが多々あります。
天然より価格は2-3割安いですが、食べ過ぎないように注意すべきでしょう。
安全性の確認が出来ていない新たな遺伝子操作(遺伝子編集)により、成魚に至る期間を半減させ、体重を倍増させる飼育も始まっています。
経済性追求のみで工場化した事業を推進する企業は要注意といえましょう。
永年摂食することの安全性有無を考えれば養殖魚摂食は頻度を少なくすることがお薦め。

養殖魚の御三家ともいえるのは「ヒラメ」「タイ」「ワラサ(メジロ)」
最近は養殖クロマグロが一角を占めるようになり四家になりました.
各地で漁獲量が急減している鯵(あじ)も、養殖が長崎、鳥取、静岡(内浦)などで急増してきました。

 

 

いずれは鯵が四家に加わり養殖魚トップグループは五家になりそうです。

 
養殖ヒラメは裏側(腹)に黒緑の文様(写真上右)があります.左は天然ヒラメの腹.

養殖魚の問題点は薬品が多用されることと、安全性を議論することなく「遺伝子編集」まで採用して大きさを倍増させ、成長を極端に速めている利益至上養殖場があることです。
「遺伝子組み換え」はいまだに安全性議論が続いており、「遺伝子編集」は安全性の議論がまだありません.

 

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マダイ(真鯛)は鮮明な淡いピンク色が多いですが、養殖マダイは鈍く黒色がかったピンク.
タイも昔は黒ずんでいるのが養殖でしたが、紫外線を遮断する工夫で天然に近い色となっています。
見分けがむつかしくなりましたが、養殖は表示が義務付けられていますから、無表示でしたら販売者に聞きましょう.
愛媛産、長崎産など大養殖場がある場所の養殖ダイが全国に出回っています.
写真のマダイはイメージですので天然です。

写真上はカンパチの幼魚。養殖が盛んな高級魚.写真はイメージですので天然。
フグ、カワハギ、イサキなども養殖が急増しています。
危険な養殖魚の先鞭は中国産養殖ウナギ。

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7.(参考)天然大型魚の水銀とダイオキシンの汚染

養殖魚ばかりでなく欧米では天然マグロ、カジキ、サメなど天然大型魚の水銀汚染やダイオキシン汚染が懸念され、大量摂食を避けることが推奨されています。
下の写真は天然の本マグロ。

https://nogibota.com/archives/2327

 

猛毒ダイオキシンと魚介類の汚染:安全ではない日本の近海魚
ごみ焼却、排気ガスのダイオキシンは規制により90年代に較べれば激減しましたが、 過密国の宿命か、過去の膨大な蓄積のために、日本人は沿岸産魚介を筆頭に食物からの 摂取がかなり多いと考えられています。 ベトナム南北戦争より帰国した米国兵士の子.

ダイオキシンは乳がんの原因物質といわれますから要注意.

「賢い子に育てる究極のコツ」は親が摂食する鮭と青魚
鮭やイワシなどの天然DHA/EPAが視力や脳の活性化に寄与することは疫学的に よく知られたことですが、母親のDHA/EPA摂取が母乳を経由して乳児に良い結果を もたらすことを証明したのがバイラー・カレッジ医学部*(米国ヒューストン:テキサス

初版: 2015年12月
改訂版:2017年1月

改訂版:2023年4月

 

 

歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と一線を引く点では同じです。

 

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レスべはブドウ・レスベラトロールですがイタドリ由来のものや、医薬品目的に化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。過剰摂取が不要ですから安全性や効能はブドウを食するのと同じです.
天然のブドウが持つブドウポリフェノール・レスベ:タマネギのケルセチン、CoQ10を配合し、天然ブドウ同様の日常的分量で大きな効果が期待でき、長期使用の安全性が確保されています.強い抗酸化作用は白い美肌作りにも最適.乳がん発現を阻害するブドウ・レスベラトロール

 

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